大井川鐵道「トーマス号」を撮る旅

今回は愛知方面の旅行から引き続き、実質最終日として、大井川鐵道に立ち寄り、乗りつぶしを兼ねながらSL「トーマス号」を撮影しましたので、そのレポートとなります。

行程の説明


前日宿泊した掛川からまずは東海道本線で金谷まで移動してそこから大井川鐵道の旅が始まります。
電車急行でまずは千頭駅まで一気に移動し、駅近くでSL「トーマス号」を撮影したら、普通電車で途中の地名駅まで引き返して、そこでも「トーマス号」を撮影し、新金谷でも一旦途中下車してから、金谷に引き返して、そのあとは東海道本線でひたすら東へ向かい帰路につきます。

朝の掛川駅

昨日は2度も訪れた掛川駅ですが、今日もその掛川駅からスタートとなります。
今回のホテルも朝食付きなのでしっかり食べて、最後の1日を乗り切ります。

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明るい時に見ると、だいぶ印象も違いますね。

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駅名の上の窓ガラスも変わっていますね。

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朝早いのでコンコースもガラガラでした。

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ホームです。

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駅名標


↑昨日乗った天浜線がやって来ました。

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写真でもどうぞ


↑ここで貨物列車の通過シーンです。

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列車がやって来ました。

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後ろには211系もくっついていました。

これがこれから乗る列車ですが、まだ発車時間まではしばらくあります。
始発駅というわけでもないのになんでこんな早く来るのかと思っていると・・・


↑これがやってきました。

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ホームライナーでした。昨日も乗ったホームライナーですが、そういえば朝も運転されるんですね。
先ほどの普通列車は当駅でホームライナーを待避するわけです。

そして、いよいよ出発した普通列車で2駅、金谷駅まで向かいます。

いよいよ大井川鐵道!金谷駅

いよいよ本日のメイン、大井川鐵道が出る金谷駅までやって来ました。

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駅名標

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ホームです。

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構内です。
中線と側線があって、ここだけ見ると新幹線型配線にも見えますが、通常使われるのはホームに面する2線だけのようです。
ちなみに、中線はかつて国鉄と大井川鐵道を直通運転する列車があった頃には、静岡方からやって来た列車がこの中線を使って上りホームに据え付けられてから乗り入れるという運用をしていたようですが、現在ではJRと大井川鐵道を繋ぐ渡り線は撤去されており、このような運用は物理的にできなくなっています。
しかし、1日1本だけ貨物列車がこの中線に入線し、レールや架線の錆取りをしているようです。

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そして、駅のすぐ脇にはトンネルが口を開けています。
このトンネルは牧の原トンネルといって、東海道本線が新橋~関ヶ原間で開業した際には最も長いトンネルだったそうです。
当初は1本のみの単線トンネルで、その後輸送力強化のためもう1本掘られて単線トンネルが2つ並行する複線となり、その後トンネルの老朽化に対応するためにもう1本掘られ、3本のトンネルが並行していることになりますが、現在はそのうち2本のみ使用し、1本は放棄されています。
ネット上の情報では放棄された1本の坑口は今でも残っているそうですが、この写真を撮った時はそんなものがあるとは思ってもおらず、写真には写っていません・・・

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JRのホームに向けてトーマス号の看板が立てられていました。

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改札口です。大井川鐵道への連絡口もすぐ横にあります。
ここを通ればすぐに大井川鐵道のホームへ行けますが、どうせ乗り継ぎ時間には余裕があるし、駅前も見たいのでここは一旦外に出ることにします。

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駅舎です。今風のデザインですよね。

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何やら壁画つきの壁がありました。

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かわいらしいバスがやって来ました。
これは島田市のコミュニティバスで、しずてつジャストラインが運行しているようです。

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三角屋根の観光案内所

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そして、大井川鐵道の金谷駅です。
ここで大井川鐵道のフリー乗車券を購入します。大井川鐵道では、利用可能な区間によって何種類かフリー乗車券があるのですが、今回は大井川本線のみ2日間乗り放題となる「大井川自由キップ」という切符を使用します。
びっくりなのがそのお値段で、なんと3620円w
今日の帰路で埼玉までお世話になる18きっぷより高いってどういうことw
まあ、大井川鐡道は普通運賃自体が結構高いので、金谷~千頭間の往復運賃と同額となり、今回は2箇所に途中下車するので、これでもお得になります。
ところで、この「大井川自由キップ」を含めて、大井川鐵道のフリー乗車券には、他社ではまず聞かない変わったルールがあるのですが、それは追々触れましょう。

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ここにもしっかりとトーマスのアフィが貼られていましたw
なお、当駅にはトーマス号を含め、SLは来ませんけどねw
何故JRとの接続駅である金谷駅にはSLが来ないのかという話を少しだけしたいと思いますが、大井川鐵道の金谷駅は1面1線の棒線駅構造であり、機回しができず、またターンテーブルもないためSLの向きを変えることもできません。
そのため、2011年までは千頭行きの列車は普通に前向きで走っていましたが、逆に当駅に向かって来る上り列車は機関車が逆向きで走るバック走行となっていました。その後、この状況を打開するため、当駅の1つ隣の新金谷駅にターンテーブルが設置され、同時にSLの運転は千頭~新金谷間となり、当駅にはSLがやって来なくなりました。
そして、JRから乗り継いでSLに乗りに来る人たちのために金谷~新金谷間の区間列車が設定されるようになりました。

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時刻表もレトロですね。

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SLは来なくなっても、SLの動輪のモニュメントは残っていました。

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先ほども説明したとおり1面1線のホームです。

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やってきたのは元南海電鉄21000系でした。SLの動態保存運転で有名な大井川鐵道ですが、最近は他の私鉄で引退した車両を買い取って保存運転することにも力を入れており、南海21000系のほかに、近鉄16000系も活躍しています。
そのため、走る鉄道博物館なんて呼ばれることもあるようです。
ちなみに、これは急行電車ですので、急行券も必要です。停車駅はかなり少ないので急行券を買ってでも乗る価値はあるかなと思いましたね。

というわけで、この列車で一気に千頭まで移動します。

大井川本線の旅

元南海の車両で一路千頭へ向かいます。
最初は結構混んでいましたが、新金谷で降りる人が多く、あとは座っていけました。

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大井川沿いの風光明媚な車窓が続きます。

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川辺の景色もいいですねぇ

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茶畑という静岡らしい車窓もあります。

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そして、シメも川w

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途中の家山駅には元西武鉄道のE31形がいました。

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そして、元京阪8000系もいました。

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それから、21000系車内にあったマナー啓発のステッカーですが、南海時代のままのようでした。
ところで、なんか蛾がいますねw

貴重な車両で風光明媚な区間を満喫しつつ、列車は終点の千頭に到着します。

千頭駅

大井川本線の終点にして、井川線の起点となる千頭駅です。

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この先は井川線として線路は続きますが、駅名標はまるで終着駅みたいな書き方ですね。
まあ、大井川本線と井川線は直通運転は一切なく、また同じ会社の路線でありながら運賃が別立てになっているなどの特徴がありますから、この方が実態に即しているのかもしれませんが・・・

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こちらは国鉄っぽいですね。

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ホームは3面5線と大井川鐵道の拠点駅の1つに相応しい規模ですが、そのうち2面4線を大井川本線が使っています。

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そして、こちらが井川線のホーム
大井川本線も本数がそれほど多いわけではないですが、井川線はほぼ観光に特化した路線で、本数は1日5本で、始発が9時12分、最終が14時44分というダイヤになっています。

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構内はSLの入れ替えもあるためこんなに広いです。

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そして、大井川本線の終端部
ますます終着駅っぽいですね。

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井川線の列車が止まっていました。

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そして、お隣には近鉄16000系がいました。
私は当日まで知らなかったのですが、この日は臨時ダイヤで金谷行きの臨時急行が走っていたようで、これがその臨時急行になるようです。
大井川本線を乗りつぶすだけならば、この急行で折り返せばかなり早く帰れますが、今日のメインはトーマス号ですから乗りません。

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ホームの隣はトーマスの広場となっていて、子どもたちが楽しそうでした。

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ホームにもトーマスの旗がありました。

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並べてみるw


↑乗ってきた21000系の折り返し発車シーンです。

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そうそう、構内には腕木式信号機もありました。

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構内もまだまだ見ていたいですが、そろそろトーマス号を撮影するために改札を出ます。
それにしても、改札までトーマス一色なんですねw

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そして、井川線の列車です。

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サボ部分をズーム
サボは千頭~井川となっていますが、この日は数日前に発生した土砂災害の影響で井川~接阻峡温泉間が運転見合わせとなっており、現在は接阻峡温泉までしか列車が行くことができません。
この運転見合わせがなければ、この後井川まで行ってから折り返す行程を考えていたのですが、せっかく接阻峡温泉まで行っても、あと数区間を残して引き返さなければならないのであれば、今回は大井川本線のみの乗りつぶしとしました。

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時刻表です。見事にスッカスカw

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駅舎は思ったより普通ですね。

いざ!撮影地へ

そろそろトーマス号の通過時刻も迫るので撮影地へ移動します。
撮影地と言っても、駅から徒歩10分位のところにある鉄橋ですけどねw
車やバイクがあるわけでもないので、あまり遠くの撮影地へは行けません。

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というわけで到着しました。
撮影地はこのような橋の上になります。既にトーマス号目当ての撮影者が多数集まっていて、筋金入りの撮り鉄という感じの方から、親子連れまで色んな層の方がいて、トーマス号の人気の高さが伺えました。

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そして、撮影対象となるのはこの橋です。列車が走らなくても、橋だけでも画になるくらい綺麗な景色ですよね。
なお、訪問時は残暑厳しい9月前半であり、暑さに参っていましたが、川辺の心地よい涼風に救われました。


↑「トーマス号」通過シーン

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動画のキャプチャーですが、写真もどうぞ

まだまだ終わらない!

トーマス号が行ってしまった後はもう用事もないので駅に戻るだけですが、偶然駅の裏手に出たら転車台が目の前にあったので、そこでも少し撮影します。

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転車台です。周りの人たちが話しているのを小耳に挟むと、これからトーマス号がここに来て回転するとのこと、これは撮らない手はないw

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客車から切り離されて単機で入れ替えます。

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いよいよやって来ました!

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転車台に乗って回ります。

なお、動画もご用意しました。

↑その1


↑その2


↑その3


↑その4


↑いよいよ回ります!


↑最後に自走して帰っていきます。

印象的だったのがターンテーブルが人力だった上、わざわざ2回転もさせてくれるというサービス精神旺盛な運用だったことですねw
作業にあたっている職員の方々は大変そうでしたけど。


↑駅に戻る途中の踏切で井川線の列車を撮れました。

この後なんですが、大井川本線を引き返して、地名駅に途中下車します。
恐らく地名駅周辺ではコンビニなどもないだろうと見越してここで簡単に食事をとろうと思うも、「安い」「早い」「うまい」の三拍子揃うような店がなかなか無く、結局トーマス客を当て込んだであろう出店でフライドポテトを買っただけになりましたw

ちなみに、次の普通列車は近鉄16000系だったのですが、車内はトーマス号に乗ってきて折り返す人たちであろう親子連れがビッシリで色々大変でしたw
私以外にも音鉄がいたのですが、その方は困った顔をしていましたw


↑そうそう
途中の駿河徳山駅でSL列車とすれ違いましたので撮影しました。
子供さんはトーマスの方がいいんでしょうが、私はやっぱり普通のSLの方が趣があって好きですね。

senzu-kintetsu-thomas
お次はこの列車で地名駅まで向かいます。

地名駅

読み方は「ちめい」じゃなくて「じな」です。


↑まずは乗ってきたトーマスラッピングの16000系を撮影です。

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駅名標

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ここもやっぱり国鉄っぽい

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ホームは1面2線の島式ホームで交換可能な構造です。
それにしても、ホームも古風ですね。

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ちょっと錆びていますが名所案内もありました。

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さてさて、わざわざこの駅に降りた理由の1つがこれです。
テレビで取り上げられたこともあるのでご存じの方もいらっしゃるかもしれませんが、日本一短いトンネルがあるんです。

jina-tonnel
そして、これがその「日本一短いトンネル」です。
土被りが全くなく、トンネルと呼んでいいのかも微妙ではありますが、かつてこのトンネルの位置に索道(荷物運搬用のロープウェーのようなもの)が通っており、万が一荷物が落下した際に列車を守るために設けられた施設のようです。
その索道が廃止されたためトンネルだけが残ってこのような珍風景になっていますが、一度自分の目で見てみたかったわけです。
更に、当駅滞在中に今度は新金谷行きのトーマス号が通過するので、それを例のトンネルと絡めて撮影しようというわけです。

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駅舎へはこのような構内踏切でアクセスします。

jina-sta
駅舎は味のある木造駅舎です。

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待合所も趣があります。

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この駅は無人駅となっており、駅員は配置されていませんが、駅前の商店に乗車券販売が委託されており、簡易委託駅となっています。

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そして、駅前からもう1枚。こっちから見ても趣がありますね。
駅は集落の中にあり、大井川本線と並行する県道とは少し離れています。

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とりあえず県道に出るべく歩いているとこんな標識を見つけました。
国道・県道だとちゃんと路線名の標識があるのが普通ですが、市道でちゃんと路線名の標識があるのってなかなか見かけませんよね。

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踏切から駅を望遠で撮影してみました。
ここでトーマス号を撮ってもなかなか画になりそうですが、やっぱりあのトンネルと絡めたいですね。

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県道にはこんな標識(?)がありました。
大井川本線はトンネルで一気に通過する峠を、県道はヘアピンカーブを駆使して越えていくため、麓から見上げるだけでも分かるほどうねうねした線形となっているようで、こんな標識が設置されているようです。

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トーマスの絵柄入りの看板まで用意されていましたw
大井川鐵道のトーマスへの力の入れようが伺い知れますね。

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そして、これが例のトンネルを別アングルから捉えたものです。
駅のホームから見るよりもより短さが際立ちますね。

ここでトーマスが来るまで待機ですが、今のところ先客は1名のみです。
問題は暇すぎることですw
普段なら携帯でもいじって暇をつぶすところですが、こういう旅では貴重なバッテリーを暇つぶしなどというやんごとなき理由で消費するわけにも行かない事情があります。
また、待機する場所は県道から外れた場所なのですが、あたりは畑が広がるばかりで腰掛けられるような場所も日陰もないというなかなかつらい場所でした。
ギリギリまで駅で待機するという選択もありましたが、千頭での撮影地の様子を見るに、ここもトーマス通過時刻が迫れば多数の撮り鉄が集結し、いいポジションは早々に押さえられてしまうのは明白ですから、暑いし座れないという中、30分近い待機を強いられたわけですw

そして、いよいよ通過予想時刻が迫ってきました。”予想”時刻なのは、トーマス号を含め、SL急行は地名駅を通過するため、正確な通過時刻は公表されておらず、自作したダイヤグラムから想定するしかないという理由からです。
そのため、前後数分程度の誤差は想定しなければならず、5分前くらいからカメラを構えていつ来ても良い準備をして待ちます。
ちなみに、車で乗り付ける撮り鉄が多く、通過間際には数十人単位の撮り鉄が集まっていました。
ついにSL独特の汽笛が聞こえてきて、周りの撮り鉄たちもピリピリしつつ構えていますが、なかなかやって来ません。
というのも、例の短いトンネルの先には、峠を越えるガチなトンネルが控えており、トンネル独特の反響で汽笛はかなり手前から聞こえるものの、肝心の列車はなかなか顔を出さないというわけです。
大事を見てデジカメの録画スイッチを早めに押したのが仇となり、デジカメの画面には、加熱を知らせる警告ランプが点灯し始めてしまいました。
以前に大宮鉄道ふれあいフェアでクレーン実演を撮影している時に、これで動画がパーになった経験があるために、これは冷や汗モノでしたが、すかさず携帯を撮りだして、並行して動画撮影することにしました。
携帯の動画は画質こそ変わらないものの、光学ズームが効かない&音質が悪いという問題があって普段は使っていないのですが、いざというときにはやっぱり便利ですね。
結論から言えば、デジカメの動画も無事に撮影できましたが、録画を停止した瞬間、デジカメは今まで経験のないほどに加熱しており、あと少しでも通過が遅かったら大変なことになっていただろうなと思いました。
かくいう私も、暑い中の長時間の待機で結構バテバテで、これ以上待機していたら熱中症にかかっていたのではないかという感じでしたので、本当にギリギリでしたね。
撮影の苦労話はいいから、さっさと見せろという声も聞こえてきそうなので、その動画をどうぞご覧下さい。


↑まずはデジカメで撮った方


↑携帯で撮った方

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キャプチャーですが、写真です。

流石に撮影専用機であるデジカメに軍配が上がりますよねw

私の活動限界も近かったのであとは道草を食うこともなくさっさと駅に戻り、駅前の自販機でジュースを買って一気飲みして水分補給としました。


↑ああ、やっとエアコンの効いた空間に身を置ける・・・!w

車内はやっぱり大混雑でとても座ることはできませんでしたが、今の私にはエアコンが効いてるというだけでも天国でしたw
そんな天国に揺られて、新金谷に向かいます。この列車は金谷行きですから、そのまま金谷まで向かえば東海道本線に乗り継いでさっさと帰れるわけですが、せっかくのフリーきっぷですし、この30分ほど後に新金谷発の区間列車が設定されていて、効率的に途中下車できるので降り立つことにしました。
また、願わくば先ほど通過していったトーマス号が側線などにいるところを撮影できるのではないかという目論見もありましたw

新金谷駅

本日最後の途中下車、新金谷駅

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普通の駅名標もあったはずですが、撮り忘れましたw
暑さで本調子じゃなかったのかもしれませんね。


↑取りあえず乗ってきた列車の撮影w

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構内にはレトロな客車もいました。

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ホームです。
構内は広いものの、ホームは1面2線のみです。

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駅舎側からホームを望みます。
ちなみに、これは1回目に金谷から千頭まで乗った急行電車の停車時間を利用して撮ったので、停車している列車に矛盾を感じるかもしれませんが、ご了承下さい。

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トーマスの最後尾にくっついていた電気機関車とトーマスの客車ですね。

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脇にはトーマスがいました!
これで目的を果たせたわけですが、まだ滞在時間が残っているのでまずは駅前に出ます。

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改札口も昔ながらのスタイルですね。

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SLの案内もバッチリでした。

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駅は・・・思ったより普通でしたw
さて、予想以上に撮影がはかどり、時間を持て余すことになりましたが、せっかくなので駅前にあった観光センターのような施設に入ってみます。
現在、SL列車は当駅を起点に運行されており、大多数の観光客は当駅まで観光バス、ないしマイカーで乗り付けてSLに乗るでしょうからまさに観光の拠点ですね。
そのためか、観光センターも賑わっていました。

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気になったのはこれ
ロコミュージアムとありますが、どうやら大井川鐵道の古い車両や駅のモックアップを展示しているようです。
暇つぶしのつもりで入っただけですが、思わぬ鉄分補給となりましたw

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こんな機関車や・・・

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客車

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更に車内にも入れました。

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駅のモックアップです。

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田舎の駅に行くと板が打ち付けられていたりして埋められている出札口もこんな風に再現されていました。

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公衆電話ボックスと郵便ポストですが、いずれももちろん昭和仕様w
昭和生まれの方には懐かしいアイテムなんでしょうが、私のような世代では逆に新鮮さを感じますね。

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ジオラマもありました。

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SLの模型

さて、駅に戻ると一般のSLがやってくるとのことなので、早めにホームに入って撮影することにしました。

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来ました!


↑動画でもどうぞ

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こちらにも最後尾には電気機関車がくっついていました。

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いぶき501という形式ですが、かつて大阪窯業セメントの伊吹工場専用線で活躍していたものだそうです。

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客車の方にもしっかりサボが付いていました。

このあとは当駅始発の普通列車で金谷に行きます。
さて、金谷駅では切符の回収というイベントが待っていますw
といいますのも、通常はフリー乗車券などは有効期間中は乗り降り自由という性格上、改札で回収されることは少ないものなのですが、大井川鐵道ではたとえ有効期間が残っていようが金谷駅に戻ってきた時点で回収されるというルールがあり、これは公式サイトや券面にも明記されています。
これが、「大井川鐵道独特のルール」です。
乗り鉄だと、急行で千頭まで行って戻ってきて、今度は普通列車で千頭まで行くとか、一旦掛川などに泊まって2日間に分けて途中下車しながら回るという行動をしがちなので、このルールは結構痛いんですが、どうしてこんなルールがあるんでしょうね。
ネット上で調べた限りでは、2日間有効なチケットの場合、沿線に泊まってもらうためにやっているとか、不正利用対策だとか色々な意見があるようですが、前者だと確かに金谷に戻らせないことで掛川などの安いホテルを使わせずに沿線のホテル・旅館を使わせることで地域振興に役立てるという意味で理にかなっている気がしますが、一旦新金谷で降りて、新金谷→金谷の普通乗車券を用意して金谷に戻るなどすれば抜け道はありますし、後者だとすると他の鉄道会社でフリー乗車券の回収を徹底しているところが殆ど無いという事実に反しますし、よく分かりませんね。
実際、私も当初の計画では前日はホームライナーに乗らずに夜の普通列車で綺麗な録音を確保してから掛川に宿泊し、本日は撮影メインで活動するという構想もあったのですが、このルールがあるので前日は天浜線とJRだけで完結させることになりました。

で、実際駅に到着して改札口に切符を見せると、いきなり無効印を入れてくれました。
渡してみて回収されそうだったら「記念に下さい」とお願いするつもりだったんですが、切符を持って帰りたがる利用者が少なくないのか、何も言わぬうちに無効印を押してくれましたねw
このパターンはいすみ鉄道以来でした。

このあとは普通にJRに乗り換えて18きっぷで一路関東へ戻ります。
まずは211系の沼津行きです。余裕で座ることもでき、疲れた体を癒しつつ移動します。
沼津からはE231系の東京行きです。
数少ないJR東日本の車両がJR東海区間に乗り入れる運用ですが、このおかげで1回乗り換えるだけで東京まで行けちゃうんですね。
三島や函南の案内をJR東日本の放送で聞けるのも新鮮です。
夜の上り列車ということでガラガラというのもあって綺麗に録音出来ました。
東京からは京浜東北線・東北本線と乗り継いで行きます。が・・・

最後の最後でアクシデント

赤羽駅に到着した我が列車はなぜかなかなか発車しません。するとアナウンスがあり、「蕨駅で人身事故が発生したので運転を見合わせる」とのこと・・・
埼京線は平常運行のようだったので迂回すれば帰れるのですが、ただでさえ混む埼京線に、京浜東北線・宇都宮線・高崎線・湘南新宿ラインの迂回客が殺到するわけですから、まさに地獄絵図のような混雑が予想され、長旅で疲れた上に大荷物を抱える私にはあまりに過酷なので大人しく車内で運行再開を待つことにしました。1時間ほど車内で待つことになりましたが、湘南新宿ラインだけ先に運行再開するそうなのでそれに乗って帰路につきます。
蕨駅では湘南新宿ラインの走る東北貨物線が一番ホームから離れた位置を通るので復旧が早かったんでしょうね。
そして、こんなレアなものも見られました。

akabane-hasshahyo
湘南新宿ライン池袋行きです。
湘南新宿ラインが開業する以前に、宇都宮線・高崎線の一部が池袋発着で運行されたことがあるようなので、それの再現になりましたね。

というわけで、最後にはアクシデントこそありましたが、何とか帰路につくことができました。
この愛知シリーズの旅はこれで完結ですが、帰った翌々日、18きっぷを消化すべく関東近郊でミニ旅行をしましたので、それは別記事として追ってレポートします。
最後までお付き合いありがとうございました。

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