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E6系新幹線




概要

JR東日本は、2000年に中期経営構想「ニューフロンティア21」を策定した上で「世界一の鉄道システムの構築」をその目標の一つに掲げました。その後、2002年にその実現に向けて「新幹線高速化推進プログラム」を社内で発足させ、東北新幹線における最高時速360kmでの営業運転を行うことを目指し、各種試験のために"FASTECH 360"シリーズと呼ばれる新幹線車両を開発し、2編成を製造しました。
そして"FASTECH 360"シリーズでの試験の結果、環境面やコスト面を考慮すると最高時速320kmでの営業運転が最良であると判断されたため、車両の最高時速は320kmに抑えつつ、"FASTECH 360"シリーズの開発およびその各種試験で培われた技術を応用したミニ新幹線用の新幹線車両が製造されることになり、その結果として登場した新幹線車両がE6系です。
東北新幹線用としてはE5系が開発され、その新在直通版として秋田新幹線向けに開発されたのが本形式で、E3系の後継車種という位置づけになります。
編成は7両固定編成であり、新幹線区間では最高速度320km/h、在来線区間では最高速度130km/hで走行でき、また、最大で1.5度傾斜可能な車体傾斜装置を搭載することで新幹線区間の半径4000mカーブでも320km/h走行が可能です。
更に、電子制御によるフルアクティブサスペンションを搭載するなど、優れた乗り心地を提供することにも力が入れられています。
車内設備は「ゆとり」「やさしさ」「あなたの」をキーワードに、「丁寧な拵えと誂え」をコンセプトにデザインされており、普通車の座席は秋田の稲穂、グリーン車のカーペットは田沢湖の水面の青を貴重としたデザインとし、グリーン車の全席と普通車の窓際・車端部の席にはコンセントを設置するなど利用者の利便を図っており、デッキへの防犯カメラの設置や電動車いす対応の多目的トイレなどセキュリティやバリアフリーにも配慮されています。

歴史

2010年に量産先行車がデビューし、試運転などを開始しました。
2012年11月より量産車の納入が始まり、翌2013年3月16日のダイヤ改正より営業運転を開始しました。
当初の1年間は最高速度を300km/hに備えての運転であり、E3系と混在している頃の秋田新幹線では、当形式を充当する列車は「スーパーこまち」を名乗り、特急料金の体型も「こまち」とは異なっていました。
そして、2014年3月15日のダイヤ改正より、秋田新幹線は当形式で統一され「スーパーこまち」の愛称も終了となるとともに、当形式とE5系による「こまち」「はやぶさ」は宇都宮~盛岡間で320km/h運転を開始し、E5系「はやぶさ」と並んで国内最速の営業列車となりました。

現状

「こまち」の全列車と、盛岡以北へ乗り入れない「はやぶさ」、「やまびこ」、「なすの」の一部列車にE5系・H5系と併結する形で充当されています。
なお、本形式単独での走行は「こまち」の秋田~盛岡間に限られており、東北新幹線上を走る時は必ずE5系・H5系と併結しています。

走行音

録音区間:新白河~那須塩原(なすの280号)(お持ち帰り)

走行線区は準備中です。

フォトギャラリー
S12編成(量産先行車) 営業運転前の試運転の様子

画像をクリックすると拡大できます。

大宮駅にて

大宮駅にて

開閉式自動連結器カバー

前照灯

先頭部分側面

乗務員室扉

乗務員扉のステップ

乗降扉とステップ

車外車号表記

車外側面の点検蓋

中間車連結部分

シングルアーム式パンタグラフ

車内車番表記

デッキ部

デッキ部の扉

車体ロゴ

行先表示器

普通車の車内

普通車の座席(二人がけ)

普通車の座席(一人がけ)

普通車の座席テーブル

普通車の壁面テーブル(展開時)

普通車の壁面テーブル(収納時)

普通車の客室コンセント

普通車の窓とブラインド

緊急通報装置

車内備え付けAED

車内公衆電話
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