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京王9000系電車


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概要

京王電鉄では全車両のバリアフリー化、VVVFインバータ制御化、そして京王線系統においてATCを使用した運転の開始という3つの計画を達成するために、これらに対応できない京王6000系の廃車を進めることになりました。その6000系の代替のために、メンテナンス・ランニング・製造コスト低減、環境への配慮、そしてバリアフリーを考慮して設計された通勤形電車が京王9000系です。代替対象の6000系が京王線と相互直通運転を行っている都営地下鉄新宿線への乗り入れ運用にも使用されていたため、当系列はそれに対応した設計となっています。
6000系の廃車にあたり、経年が進んでいた8両編成から廃車が進行し、経年がまだ進んでいなかった2両編成が最後まで残ることが想定されました。そのため当系列には6000系、京王7000系との併結運転が可能なシステムが搭載されており、当系列は最初に、2両編成の6000系、7000系と連結して10両編成で運用することが可能な8両編成の0番台が製造されました。当初はそのような10両編成で新宿線にも乗り入れる構想でしたが、当系列が装備しているVVVFインバータ制御は当時、同線で使用されていたアナログ式ATCと電波干渉する恐れから同線に乗り入れることができなかったため、0番台には現在に至るまで新宿線乗り入れ対応の機器は装備していません。
2005年に新宿線のATCがデジタル式のものに更新されVVVFインバータ制御車の乗り入れが可能になったため、同年より新宿線乗り入れ対応機器を装備した10両編成の30番台が製造され、新宿線への乗り入れに使用されていた6000系を置き換えました。この30番台は2002年12月に決定された地下鉄の火災対策に関する新基準を満たすため、若干の設計変更が行われています。
車体は従来に引き続きステンレス車体とされましたが、製造工程の簡略化のためにビードプレスが無い車体となりました。車体の長さは20mで片側4ドアとなっています。車体強度の向上と軽量化のために戸袋窓は廃止され、車外スピーカーは京王8000系に引き続き側面に設置されています。方向幕は0番台がLED式、30番台がフルカラーLED式となっています。ステンレス車体であるために車体全てには塗装はされないものの、車体の周りにはイメージカラーである京王レッドと京王ブルーの帯が巻かれていますが、8000系のものとはデザインが異なっています。パンタグラフはシングルアーム式のものを当初から搭載しています。
前面は京王5000系のイメージを残したデザインとなり、地下路線での非常時に使用するための貫通扉が設けられました。前面の窓ガラスには曲面ガラスを使用し、製造の容易化のために乗務員扉部分までの前頭部は普通鋼で製造され、アイボリー色で塗装されています。なお、0番台では幌を用いて編成間を貫通することが想定されていたため貫通扉の周りに幌を取り付ける台座が設けられていますが、30番台は10両編成であり他形式を連結する必要がないためにこれがなく、また0番台と30番台では前面下部のアンチクライマの形状が若干異なっています。30番台には加えて前部に運行番号表示器が設置されています。
車内座席にはロングシートを採用し、色は8000系のものよりやや濃いめのローズピンクとなりました。一部の座席の裏には非常脱出時に用いる階段が取り付けられています。0番台には2、4、6両目の京王八王子寄りに車内仕切り扉が設けられましたが、30番台では先述の地下鉄の火災対策に関する新基準を満たすために、京王八王子寄りの先頭車を除くすべての車両に設置されています。また、京王電鉄の車両で初めてドアチャイムと車内案内表示器を採用し、0番台全車と30番台の初期に製造された5本はLED式のものを、残りは液晶ディスプレイ式のものを設置しています。
運転台は運転席からの視認性向上のために京王電鉄では初めて高運転台となり、8000系で採用されたものよりも大型化されたワンハンドル式マスコンと乗務員支援モニタを設置しています。また、加えて0番台の京王八王子寄り先頭車には編成間を貫通する際に使用することが想定されていた、運転台と貫通路を仕切る可動式の仕切りが設けられ、30番台には新宿線用のATCが設置されています。ちなみに、最終製造の9730編成は前面の京王電鉄のロゴが他編成と異なり、前照灯ケースの下部に貼付されています。

歴史

0番台は2001年から、30番台は2005年から営業運転を開始しました。京王線系統でATCを使用した運転が開始されるのに合わせて、2008年頃に当系列の全車に京王ATCが設置されています。同年に8両編成の方向幕がフルカラーLED式のものに交換されています。2010年からは一部の編成で自動放送が設置され、使用が始まっています。

現状

京王線系統では当系列の30番台だけが可能な新宿線への乗り入れ運用を除いて形式による運用の限定がないため、全種別で、また他形式と共通運用で広く使用されています。

走行音

録音区間:高幡不動~聖蹟桜ヶ丘(準特急)(お持ち帰り)

走行線区(特記無い場合は全線)

京王電鉄 0番台 京王線、京王新線、京王相模原線、京王競馬場線、京王動物園線、京王高尾線
30番台 京王線、京王新線、京王相模原線、京王競馬場線、京王動物園線、京王高尾線、都営地下鉄新宿線

フォトギャラリー

画像をクリックすると拡大できます。

0番台 高幡不動駅にて

30番台 明大前駅にて

先頭部分側面

フルカラーLED式方向幕

シングルアーム式パンタグラフ

車内

液晶ディスプレイ式車内案内表示器

車内仕切り扉部分

車椅子スペース

30番台 最終製造編成の9730編成 北野駅にて

30番台 ダイヤ改定ヘッドマーク 柴崎駅にて
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