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小田急7000形電車


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概要

新形式のロマンスカーである小田急3100形(愛称:NSE)登場後も、3100形の検査時や多客時には、初代ロマンスカーである小田急旧3000形(愛称:SE)が箱根方面への特急で使用されていました。しかし旧3000形はもともと耐用年数を10年として設計されていたために1970年代に入ると老朽化が目立つようになり、また定員が3100形よりも少ないために箱根特急で使用するには輸送力が不足していました。
このような問題を抱えていた旧3000形を置き換えるため、3100形以来18年ぶりの特急形電車として登場した形式が小田急7000形です。当系列はそれまでのロマンスカーのイメージを尊重しつつ斬新さを追求したほか、居住性や機能性の向上を図っており、"Luxury Super Express"(略称:LSE)という愛称がついています。
当系列は3100形と同様に、11両編成の連接車として製造されました。先頭部分は乗務員室を客室の高さよりも上段に設置し、最前部の客室を展望室とした構造の流線形となっています。3100形よりも展望室の窓の高さが拡大されたほか、同部分の傾斜角は3100形の60度から48度に強くされ、灯火類や愛称表示機、ダンパーは全て車体に埋め込まれています。設計段階ではさらにシャープなデザインも検討されていましたが、レジャーに合うような和やかな雰囲気を持たせるために丸みを帯びたデザインになっています。また、上段の運転室の形状は「屋根の上に載っている」ように見えないデザインとされています。
先頭部分下部のスカートの内側には、非常時に使用できる連結器、警笛、ミュージックホーン、そして展望室用の冷房装置が装備されています。前面の愛称表示機は、従来のロマンスカーでは白地のアクリル板を交換する方式だったものを、当系列では自動の幕式としています。ドアについても、従来のロマンスカーでは手動式の内開きドアを採用していましたが、当系列では自動の折戸を使用しています。なお1999年7月まで、特急に乗車する際は乗車口を限定した上で、ホームで特急券を確認するという乗車前改札が行われていたため、駅でのドアの取扱いを考慮してこの折戸は半自動扱いも可能となっています。
塗装にはロマンスカーのイメージとして浸透していたオレンジパーミリオン、ホワイト、グレーの3色が採用されています。車内の座席には乗客層の要望が多かった、小田急2300形以来となる回転式リクライニングシートを採用しています。この座席は列車が折り返す際の車内整備を省力化するため、スイッチ操作で一斉に自動回転できる機能を持っていましたが、これは日本の鉄道では初めての採用例となりました。
展望室は3100形よりも定員が増加したほか、3100形では車内に乗務員室部分が張り出していたものを当系列ではなくしています。また、喫茶コーナーが車内に2箇所設置され、先頭車とその隣の車両の間を除く全ての貫通路に自動扉が設けられています。この自動扉は車内に開放的な雰囲気を出すことを狙って、茶色がかった透明アクリルで制作されています。
展望室の上段に設置された乗務員室は、日本人の平均身長が伸びたことを反映した改善が求められていたこともあって室内が拡大され、居住性と操作性の向上が図られました。その結果、この乗務員室では同時に3人まで乗務することができます。運転台には数少ないスペースを確保するためにワンハンドル式のマスコンが設置されていますが、これは小田急で初めての採用例となりました。

歴史

当系列は1980年から運用が開始され、翌年には鉄道友の会のブルーリボン賞を受賞しています。増備は1983年まで1年に1編成のゆっくりとしたペースで進められましたが、これは当時、輸送力の増強と老朽化した通勤形車両の置き換えを行うために、新しい通勤形車両を増備することに重点が置かれていたためです。当系列の増備終了時点で特急形電車の運用に余裕が生まれたため、輸送力不足であった旧3000形を箱根方面の特急に使用することはなくなりました。
1982年には、新型特急形車両の開発を当時進めていた国鉄の申し入れにより、国鉄東海道本線において当系列の走行試験が行われています。ちなみに、私鉄の車両が国鉄の路線上で走行試験を行ったのは当系列と初代ロマンスカーである旧3000形だけです。
1995年から1997年にかけて、当系列にはリニューアル工事が施工されました。塗装は1987年に登場した小田急10000形(愛称:HiSE)と同様の、ホワイトを地色にワインレッドの帯を巻いたデザインに変更され、前面展望室のある車両のイメージを統一しています。車内の内装もリニューアルされ、車椅子対応座席が新たに設置されました。
2003年には小田急50000形(愛称:VSE)に搭載される予定であった車体傾斜制御の試験のため、一部の車両の改装が行われています。2005年から翌年にかけては、パンタグラフをシングルアーム式のものに交換しています。2007年には小田急小田原線開業80周年、初代ロマンスカーである旧3000形の登場50周年を記念して、第4編成が10年ぶりに旧塗装に復元された上で運用を開始しています。
2010年1月には当系列の連接台車で不具合が見つかったために一時全車が運用を離脱していましたが、3ヶ月程度で運用に復帰しています。なお、この不具合とは無関係に同年1月に第2編成が廃車となっています。2012年2月には残る2本のリニューアル塗装編成のうち、第3編成が旧塗装に復元され、第1編成は廃車となったため、リニューアル塗装編成が同月に消滅しました。

現状

現在は旧塗装に復元された第3・第4編成が現役で使用されており、その運用範囲は小田急電鉄の全線に及ぶほか、箱根登山鉄道 鉄道線への乗り入れも行われています。
なお当系列は、50000形を専用車両として運行する「スーパーはこね」以外の全ての定期特急列車に使用されていますが、50000形の検査時には「スーパーはこね」にも一時的に使用されることがあります。

走行音

録音区間:本厚木~伊勢原(はこね81号)(お持ち帰り)

走行線区(特記無い場合は全線)

小田急電鉄 はこね 小田急小田原線、箱根登山鉄道 鉄道線(小田原~箱根湯本)
さがみ 小田急小田原線
えのしま 小田急小田原線(新宿~相模大野)、小田急江ノ島線
ホームウェイ 小田急小田原線、小田急多摩線、小田急江ノ島線(相模大野~藤沢)

フォトギャラリー

画像をクリックすると拡大できます。

旧塗装 はこね 代々木上原駅にて

旧塗装 はこね 海老名駅にて

ロゴ

中間車連結部分

車内デッキ部分

車内デッキの仕切りドア部分1

車内デッキの仕切りドア部分2

車内

リニューアル塗装 はこね 代々木上原駅にて

同塗装 はこね 新宿駅にて
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