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東急300系電車




概要

東急世田谷線で長らく使用が続けられてきた東急デハ70形・デハ80形・デハ150形の置き換えと、世田谷線のバリアフリー化および冷房化を進めることにより、利便性やサービスの大幅な向上を図ることを目的に製造された軌道用電車が東急300系です。

外観・走行機器


当系列は東急デハ200形(通称:ペコちゃん)以来44年ぶりとなる、連接構造を採用した2両編成で製造されました。車体はステンレスで製造され、低床構造とすることでバリアフリー化を図っています。なお、第6編成まではドアステップや車いす昇降装置も装備していました。ドアにはバス型の両開き式プラグドアを、パンタグラフにはシングルアーム式のものを採用しています。車体の塗装は編成ごとに異なっており、これは当系列の最大の特徴ともなっています。
走行制御装置には、IGBT素子を使用したVVVFインバータを採用しています。一部の編成では、デハ70形・デハ80形の台車や主電動機を再利用しています。

車内


車内は一人がけの座席を中央の通路を挟んで両脇に設置するという構造になっており、加えて世田谷線の軌道用電車では初めて車椅子スペースが設置されています。なお、座席の形状は第4編成までと第5編成以降で少し異なっています。乗務員室の後部には運賃箱とLED式車内案内表示器が設置され、また車内放送装置やドアチャイムも装備されています。
乗務員室にはワンマン運転に対応するための各種機器が設置されており、運転台のマスコンにはワンハンドル式のものを採用しています。

歴史

当系列は1999年から営業運転が始まり、全部で10編成が製造され、2001年初頭までにデハ70形・デハ80形・デハ150形を全て置き換えました。世田谷線の車両が当系列で統一されたことに伴い、同線でホームのかさ上げが行われ、同時に第6編成までに装備されていたドアステップと車いす昇降装置は撤去されました。
2002年7月7日から世田谷線専用のICカード乗車券である「せたまる」の使用が開始されることに伴って、車内ドア脇に「せたまる」読み取り機が設置されました。2007年3月に、同じくICカード乗車券であるPASMOが東急全線で導入された際も、ドア脇に専用の読み取り機が設置されています。
第1編成は当初「サザエさん」ラッピング車として使用されていましたが、2005年秋にデハ200形の登場50周年を記念して、世田谷線の前身である玉電の塗装に変更されています。第10編成は2006年秋に、玉電の開通100周年と新玉川線(現在の東急田園都市線 二子玉川~渋谷)の開業30周年を記念して、前面にヘッドマークを取り付け、側面に花電車のラッピングを施して使用されました。

現状

現在も全編成が世田谷区の地域輸送に活躍しています。

走行音

録音区間:世田谷~松陰神社前(お持ち帰り)

走行線区は準備中です。

フォトギャラリー

画像をクリックすると拡大できます。

第1編成 アルプスグリーン&玉電塗装 山下駅にて

第3編成 クラシックブルー 若林~西太子堂にて

第4編成 アップルグリーン 山下駅にて

同編成 先頭部分側面

第5編成 チェリーレッド 山下駅にて

第7編成 ブルーイッシュラベンダー 山下~宮の坂にて

第8編成 サンシャイン 松陰神社前駅にて

同編成 ドア開時の様子 三軒茶屋駅にて

同編成 ロゴ・車号表記・灯火部分

同編成 中間連結部分

同編成 連接台車

第9編成 バーントオレンジ 若林~西太子堂の若林踏切にて

同編成 シングルアーム式パンタグラフ

第10編成 ターコイズグリーン 世田谷駅にて

同編成 若林~西太子堂の若林踏切にて

車内前方部分

LED式車内案内表示器

PASMO読み取り機

せたまる読み取り機

車内ドア部分

座席

サンシャインとブルーイッシュラベンダーの並び 宮の坂駅にて
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