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東急9000系電車


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概要

21世紀の車両を目指して、居住性・乗り心地・運転操作性の向上を図り、省エネルギー化と保守性の改善を基本理念として製造された通勤形電車が東急9000系です。当系列は、1983年から実用試験が開始されたVVVFインバータ制御と、当時まだ珍しかったボルタレス台車を本格的に採用する車両として設計されています。

外観・走行機器


当系列は20m4ドア車の8両編成となっています。車体は軽量ステンレス鋼で製造されていますが、艶消しのために全面ダルフィニッシュ仕上げとなっています。また、車体には東急のイメージカラーである赤帯を巻いています。
将来的に当系列を営団地下鉄(現在の東京メトロ)南北線や都営地下鉄三田線への乗り入れに使用する構想があったため、前面形状は地下線での非常時に使用する貫通扉を左側に設置した切妻スタイルとなっています。また、前面上部の両脇には通過標識灯も設置されています。
走行制御装置には、東急の量産型車両で初めてとなるGTO素子を使用したVVVFインバータ制御を採用しています。また、付随車のブレーキにはディスクブレーキが採用されています。

車内


車内は乗客サービス向上のために、様々な点で見直しが行われています。車内の座席は通勤形電車では標準的なロングシートですが、東急の車両では珍しく、車端部にクロスシートが設置されています。なお、ロングシートには定員着席を促すために3人と4人で区切るための仕切り板が入れられ、オレンジとブラウンで1スペースごとに色分けがされています。また、当系列には東急の車両で初めてとなる自動放送装置が設置されており、床面の主電動機点検蓋(トラップドア)は東急7000系以来、約30年ぶりに廃止されています。なお、第1編成の先頭車両の車内車端上部には、日本の鉄道車両で初めてLED式車内案内表示器を搭載していました。
乗務員室は乗務員の運転操作性の向上を目的に設計されています。運転台は8500系に準じたものとなっており、マスコンにはワンハンドル式のものを使用し、運転台上部には乗務員支援モニタが設置されています。また、運転士用の日よけには巻き上げ式カーテンを採用し、運転士が前方確認を確実にできるようにすることで安全性を確保しています。ちなみに、この運転士用巻き上げ式カーテンは従来の系列にも追加で設置されるようになりました。なお、非常用貫通扉が前面に向かって左側に寄せられたために、運転台スペースと運転士の視野が拡大しています。また、非常用貫通扉の内側には、地下区間で車外へ避難する際に使用するための梯子が取り付けられています。

歴史

量産先行車である第1編成は1986年から営業運転を開始し、その後の編成も1991年にかけて順次営業運転を開始しています。当系列は新機軸を多く採用していたため、運転開始直後は初期故障をはじめとするトラブルが多発し、第1編成が運転開始後すぐに、横浜駅付近で脱線事故を起こすという大きなトラブルも起きました。しかし、トラブルが起きる度に改良を重ねることで、徐々にそれらのトラブルは克服されています。
当系列のほとんどは東急東横線に投入され、同線で使用されていた東急8500系を置き換えていますが、第7編成のみは5両編成で製造され、大井町線に投入されました。なお、第7編成の同線への導入を前に、第1編成が5両編成に短縮された上で、一時的に同線で使用されました。なお、第1編成の一時的な大井町線での使用はその後も何度か行われています。1996年には、第7編成が3両編成に短縮された上で、こどもの国線(現在は横浜高速鉄道の路線)において車輪のきしり音対策試験に数日間だけ使用されています。
2000年から2002年にかけて、交通バリアフリー法に対応するために全編成に対して車椅子スペースの設置が行われました。2000年には、第1編成に設置されていたLED式車内案内表示器の仕様が停止され、その後撤去されました。2001年には全編成に転落防止幌が設置され、2002年からは通過標識灯の使用が停止されています。
2004年2月の横浜高速鉄道みなとみらい線の開業を前に、大井町線で使用されていた第7編成を除いて、乗務員室に設置されていた非常梯子が大型のものへと交換され、車内ドア上部にはLED式車内案内表示器とドアチャイムが設置されています。2004年末には、第7編成のみにパンタグラフをシングルアーム式のものに取り換える工事が行われ、翌年には第7編成を除いた全編成の前面下部にスカートが設置されています。
2007年には、準備工事のみであった車外放送用の側面スピーカーの設置が行われています。なお、このスピーカーからは車掌による乗降促進放送を流すことができます。第7編成は2008年3月から大井町線で急行列車の運転が始まるのに合わせて、前面の帯色が誤乗防止のために赤色単色から赤色と黄色のグラデーションに変更されています。なお、車体には大井町線のステッカーも貼られました。
2009年から東横線で5050系の増備が開始されると、当系列の大井町線への転属が本格的に始まりました。この転属の際には、8両編成から5両編成に減車された上で、先述した帯色の変更とシングルアーム式パンタグラフへの交換が行われています。加えて、一部の編成の方向幕がフルカラーLED式のものに、運行番号表示器がLED式のものにそれぞれ交換されています。なお、この際に余剰となった中間車は順次廃車となりました。
2013年3月から東横線・みなとみらい線と東京メトロ副都心線、東武東上線、西武有楽町線・池袋線との直通運転が開始されると、副都心線方面への乗り入れ機器を搭載していない当系列は東横線から撤退することになり、その撤退前に第1編成が先頭車に記念ヘッドマークを装着した上で運用されました。なお、このヘッドマークを付けた第1編成は、特急・通勤特急・急行で運転される際に、使用停止となっていた通過標識灯を点灯していました。
ちなみに、当系列は様々な車体広告列車に使用されていることが特徴で、代表的なものとして、東急が運行する広告貸切列車「TOQ-BOX」に使用されていた、先頭車に虹や楽器、音符のラッピングが施されていた第6編成、同じく先頭車にシャボン玉のラッピングが施されていた第13編成がありました。なお「TOQ-BOX」に使用されていた2編成は、2010年までにラッピングを全てはがされています。また、臨時・記念列車として使用されることもしばしばありました。

現状

現在は大井町線用の5両編成が現役で活躍しています。なお、2013年3月をもって東横線から撤退した8両編成数本は、今のところ長津田検車区に留置されたままとなっています。

走行音

録音区間:北千束~旗の台(お持ち帰り)

走行線区は準備中です。


フォトギャラリー

画像をクリックすると拡大できます。

8両編成 武蔵小杉駅にて

8両編成 中目黒駅にて

東急電鉄のロゴ

方向幕

車号表記

車側灯

運転台

運転台上部

乗務員室の非常用梯子

乗務員室部分

車内

LED式車内案内表示器

車内ドア部分

車内仕切り扉部分

車端部クロスシート

車内貫通路の渡り板

車内の車両号数表記など

5両編成 戸越公園駅にて

5両編成 下神明駅にて

5両・フルカラーLED式方向幕搭載編成 旗の台駅にて

同編成 溝の口駅にて

5両編成 先頭部分側面

5両編成 前面下部

5両編成 中間車連結部分

シングルアーム式パンタグラフ

第1編成 東横線撤退記念ヘッドマーク 渋谷駅にて

同編成 渋谷駅にて
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