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EV-E801系電車




概要

JR東日本が導入した一般型蓄電池電車です。
同社の蓄電池電車としては、EV-E301系の先例がありますが、直流用だったEV-E301系に対し、本形式は交流用となっています。
既に交流用蓄電池電車として実績のあった、JR九州のBEC819系をベースに本形式が開発され、50Hz化や耐寒耐雪仕様への変更などのカスタマイズが行われました。
相性は「ACCUM」(アキュム)で、蓄電池を意味する英単語の「accumulator」から採られています。

車体は片側3ドアで、日立製作所のA-trainに準拠したアルミ合金製ダブルスキン構体となっています。
先頭部には雪かき付き排障器を備え、積雪地域での運行に対応しています。
デザインは投入先である男鹿線の沿線にあたる雄勝行きの重要無形民俗文化財の「なまはげ」をモチーフにしており、2両編成のうち片方を赤面(ジジナハマゲ)、もう片方を青面(ババナマハゲ)としています。

車内は通勤・通学時の輸送力確保のため、ロングシートとなっており、車椅子対応大型トイレ、非常用はしごなども備えています。
また、元々はワンマン運転用の整理券発行器が設置されていましたが、都市型ワンマンへの移行のため、現在は撤去されています。


制御装置はPWMコンバータとVVVFインバータを一体化した主変換装置を搭載しており、機器関係はBEC819系を基本としています。
架線より受電した交流20000V50Hzをコンバータで直流へ変換後、VVVFインバータで再度交流に変換し、誘導モーターを駆動します。
蓄電池はCH75-6形リチウムイオン電池を搭載し、定格電圧1598V、定格容量360kWhです。
モーターは定格95kWのMT80形三相かご形誘導電動機を搭載しています。
最高速度は設計上120km/hですが、実際の運用では110km/hまでとなっています。

非電化区間ではバッテリーに蓄えた電力を使用して走行し、電化区間では架線からの電力を使用して走行し、蓄電池の残量によっては充電も同時に行います。

実際の運用では男鹿線、及び乗り入れる奥羽本線にて使用されており、電化されている奥羽本線では架線からの電力で走行し、非電化の男鹿線では蓄電池を使用した走行となっています。
また、男鹿駅には充電用の剛体架線が設置されており、折返し時間を利用した充電も行われています。

歴史

2017年3月より男鹿線で運用を開始しました。
当初は1編成のみでしたが、2020年より増備され、2021年3月ダイヤ改正より男鹿線の全列車で使用されるようになり、男鹿線のキハ40系列を置き換えました。

現状

男鹿線、及び直通する奥羽本線にて活躍中です。

走行音

録音区間:追分~上飯島(お持ち帰り)

走行線区は準備中です。

フォトギャラリー

画像をクリックすると拡大できます。

外観(青面)

外観(赤面)

同ヘッドマーク

同側面ロゴ

乗務員扉

乗降扉

ドア開閉ボタン(車外)

ACCUMロゴ

側面行先表示器

車番表記(車外)

車外スピーカー

パンタグラフ

車内

座席

優先座席

車両間ドア

車椅子スペース

車内くず物入れ

非常通報装置

整理券発行器(現在は撤去済み)

電力システムディスプレイ

ドア開閉ボタン(車内)

運賃表示器

車番表記(車内)

運転台
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