長崎電気軌道3000形電車
概要
長崎電気軌道がバリアフリーへの本格的な対応に向けて導入した新型低床電車です。1980年代以降、既存の車両や他社の廃車になった車両から部品を流用して新型車を製造するという手法で新型車を投入し、結果低コスト化に成功していた長崎電気軌道ですが、交通バリアフリー法の施行もあり、本格的な対応には低床電車の導入が不可欠との判断で導入され、久々の完全な新型車となりました。
車体はアルナ車両が開発したリトル・ダンサーUタイプとなっていて、台車付きの両端A車・B車とその真中に挟まる形のC車という3両が連結された構造になっています。C車には台車や床下機器が存在しないため、ほぼホームと同じ高さの床にすることができ、車椅子での利用も容易になりました。
また、車体側面の確認用のミラーが装備されておらず、運転台に取り付けられたモニターで側面部のカメラの映像を確認するようになっていますが、ミラーの方が確実だという運転士などの声を受け、後継となる5000形ではミラーに戻されています。
歴史
2002年に耳目を集め登場し、2005年には鉄道友の会のローレル賞を受賞しています。
当初は4編成導入される予定だったものの、結局3編成のみの導入に留まり、その後の増備は5000形に移行したものと思われます。
現状
車椅子でも利用できるというこの電車の特性上、専用ダイヤが用意されていますが、一般の運用に混じって走ることもあります。この車両に乗りたい人は長崎電気軌道のサイト上で走行位置が配信されていますので参考にするとよいでしょう。
走行音は準備中です。
走行線区(特記無い場合は全線)
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外観
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