1000形・1200形気動車
概要
JR四国が徳島・高知地区に残る国鉄型車両の置き換えと輸送改善を目的に導入した一般型気動車です。
大出力エンジンの搭載による所要時間短縮や冷房の設置による接客設備の改善、通勤・通学輸送を念頭に置いた中央の両開きドアなどの特徴があります。
ワンマン運転にも対応しつつ、混雑するラッシュ時の運用にも対応し、ラッシュ時から閑散時までオールマイティに活躍する車両としています。
製造は新潟鐵工所(現:新潟トランシス)が担当し、後述する1200形へお改造はJR四国多度津工場で行われました。
車体は21m級のステンレス車体で、両運転台とすることで1両単位での運用が可能です。
ドアは3箇所設けられており、両端は片開き、中央は両開きというイレギュラーな構成となっています。
車内はクロスシートとロングシートを左右に半分ずつ設置する構造で、長時間乗車時の快適性と収容力・乗降のスムーズさを両立しています。
トイレは当初設置していませんでしたが、後に追加で設置されています。
エンジンは定格400PS/2100rpmを発揮するコマツ製のSA6D125-H形ディーゼルエンジンを搭載し、DW14改液体変速機を組み合わせます。
エンジンは特急型の2000系と同じ系列のもので、これにより最高速度110km/h、25パーミルでの均衡速度は52km/hを実現しています。
ブレーキは電気指令式空気ブレーキを採用し、機関ブレーキ・排気ブレーキを併用することで下り勾配での抑速ブレーキとしての使用も考慮しています。
なお、キハ40系などの自動空気ブレーキを採用する形式とは併結できません。
また、本形式の後継車種として登場した1500形との併結に対応するための改造を受けた車両が存在しそちらは1200形に形式変更の上、塗装も変更されています。
歴史
1990年に1000形1次車が登場しました。
1992年に2次車、1995年に3次車、1997年に4次車が登場し増備が完了しました。
2006年より前述の改造により1200形となった車両が登場しています。
2024年からは1200形のリニューアルが開始されています。
現状
1000形は高知運転所、1200形は高知運転所、および徳島運転所に配置され、それぞれ高知県、及び徳島県内の普通列車として活躍中です。
走行音
1000形
録音区間:讃岐牟礼~八栗口(お持ち帰り)
1200形
録音区間:阿波赤石~立江(お持ち帰り)
走行線区(特記なき場合は全線)
1000形 |
徳島線、牟岐線、高徳線、土讃線、土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線 |
1200形 |
徳島線、牟岐線、高徳線、鳴門線 |
2025.07.13現在
フォトギャラリー
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1000形の外観
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同前部方向幕
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同所属銘板
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同ドア開閉ボタン(車外)
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同車内
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同ボックス席
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同ロングシート
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同乗降扉(車内より)
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同出口案内サイン
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同ドア開閉ボタン(車内)
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同整理券発行機
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同車内トイレ外観
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同車椅子スペース
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同運賃表示器(高知地区)
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同運賃表示器(徳島地区)
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同運転台
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1200形の外観
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同ドア開閉ボタン(車外)
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同所属銘板
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同2人がけボックス席
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同1人がけボックス席
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同運転台