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2700系気動車




概要

JR四国が2000系置き換えを目的に投入した特急型気動車です。
同様の趣旨で2600系気動車を先行して導入していましたが、2600系では車体傾斜装置として空気ばね式を採用しており、カーブの多い土讃線では空気容量が不足する問題が浮上したことから、車体傾斜装置を制御付き自然振り子式にあらためて設計し直したのが本形式です。
2010年代以降は鉄道の車両傾斜システムは空気ばね式が主流となっており、振り子式を採用する新型車両は2001年のキハ187系以来、18年ぶりの登場でした。

基本設計は2600系を踏襲しており、2600系の振り子式版ともいえる本形式ですが、2000系・2600系との併結運転には対応していません。

外観の2600系に酷似しており、塗装デザインも2600系を踏襲していますが、新たに香川県の特産のオリーブや岡山県の特産のマスカットをイメージしたグリーンのラインが追加され、2600系との見た目上の大きな違いとなっています。

車内設備も2600系を踏襲しているものの、振り子式を採用したことで、車体形状が違っており、若干の差異があります。
また、2600系では普通車のみだったのに対して、2700系ではグリーン車も設定されています。
座席コンセントやWi-Fiサービスも提供されています。

エンジンは2600系と同じコマツ製6気筒ディーゼルエンジン(450PS)で、ブレーキは機関・排気ブレーキ併用の電気指令式空気ブレーキとなっており、最高速度は130km/hとなっています。
2600系は最高速度が120km/hですが、エンジンは同じであり、この違いは2600系は圧縮空気を確保するためにコンプレッサーを駆動する必要があり、それにエンジンの馬力が削がれてしまうことや、コンプレッサー・空気タンクの分、重量が増えてしまった結果、最高速度が遅くなったと考えられます。

2000系で運行されていた「アンパンマン列車」を本形式が引き継ぐことになり、アンパンマン列車仕様となった編成が2編成存在します。


また、JR四国と直通運転をしている土佐くろしお鉄道も本形式を保有しており、形式名は同じですが30番台に区分されています。
外観上の違いはJRマークが省略されている点があげられます。

受賞歴としては第60回ローレル賞を受賞してます。

歴史

2019年1月に量産先行車が落成し、同月中に報道公開されました。
同年8月6日より一部の「うずしお」にて運用が始まり、9月3日以降は「しまんと」「あしずり」にて運用が始まりました。
2020年7月13日には「土讃線あかいアンパンマン列車」が、同年7月14日には「土讃線きいろいアンパンマン列車」のラッピングが施されました。
また、同年に「ローレル賞」を受賞しました。
2021年3月13日ダイヤ改正では「南風」「しまんと」が本形式で統一されました。

現状

特急「南風」「しまんと」の全列車と、「あしずり」「うずしお」の一部列車にて運用中です。

走行音

録音区間:讃岐白鳥~三本松(うずしお28号)(お持ち帰り)

走行線区は準備中です。

フォトギャラリー

画像をクリックすると拡大できます。

外観(一般)

外観(土讃線あかいアンパンマン列車)

外観(土讃線きいろいアンパンマン列車)

トレインマーク

行先表示器

号車表示

車内(一般)

車内(土讃線きいろいアンパンマン列車)

座席(指定席)

座席(普通車)

座席テーブル(格納時)

座席テーブル(展開時)

ドリンクホルダー(格納時)

ドリンクホルダー(展開時)

車端部テーブル

非常通報装置

車内案内表示器

窓ガラスとブラインド

デッキ部

荷物置き場

車内トイレ
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