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303系電車





概要

JR九州が筑肥線下山門~筑前前原間の複線化に合わせて増発用として導入した通勤形電車です。
交流電化が大多数を占めるJR九州の路線の中で例外的に直流電化の区間に投入されたため、直流電車となっており、JR九州が開発した車両としては初の直流電車となりました。
あくまで増備分として製造されたため、製造は3編成にとどまり、少数派の車両となっています。
また、その後の103系置き換え用としては新型車両の305系が投入されたため、本形式の増備は行われませんでした。
福岡市地下鉄空港線に直通することを前提に設計されており、地下鉄の規格に対応し、またATOを搭載することで、地下鉄線内でのワンマン運転に対応しています。

車体はステンレス製で、片側扉の20m級車体となっており、デザインは工業デザイナーの水戸岡鋭治氏が担当しました。
先頭部には非常時脱出用の貫通扉が備えられており、地下鉄の走行に備えています。
外観はステンレス部分が無塗装で、扉と前頭部がJR九州のコーポレートカラーである赤色に、前面が黒色に塗られています。

車内はオールロングシートとなっており、シルバーメタリック調の壁面に木目調の妻面、グレーの床というで残になっており、2~3号車間と4~5号車間にのみ車両間扉を設置し、車内の風の吹き抜けを防止しています。
車椅子スペースは車端部に1箇所ずつ設けられ、自動放送装置も搭載しています。
また、トイレは当初設置されていませんでしたが、後年になり設置され、非常通報装置なども追加されました。

走行機器はIGBT素子によるVVVFインバータ制御となっており、回生ブレーキにも対応しますが、列車本数が少ない筑前前原以西への入線を考慮し、発電ブレーキも併用し回生失効に備えています。
保安装置はJR線内のATS-SKと地下鉄線内のATC・ATOを搭載しています。
最高速度は設計上は110km/hですが、営業運転では85km/hまでとなっています。

編成は6両固定編成のみで、3両編成と6両編成が存在した103系1500番台とは異なり、短編成での運用には対応していません。
全車が唐津車両センターに配置されていますが、全般検査は福岡市交通局の姪浜車両基地で実施しています。
運用は原則として福岡市地下鉄空港線とJR筑肥線を直通する列車に充当されていますが、ダイヤ乱れ時などには地下鉄線内のみの列車に充当されることもあります。

歴史

1999年から2002年にかけて製造されました。
2000年1月22日実施のダイヤ改正に合わせて運用開始されました。

現状

福岡市地下鉄空港線とJR筑肥線を直通する列車を中心に305系と共通運用されています。

走行音

録音区間:祇園~博多(お持ち帰り)

走行線区(特記無い場合は全線)

JR九州 筑肥線(唐津~姪浜)、唐津線(西唐津~唐津)、福岡市営地下鉄空港線
2024.08.27

フォトギャラリー

画像をクリックすると拡大できます。

k01編成 福岡市営地下鉄空港線 福岡空港駅にて

K02編成とK03編成の並び 唐津駅にて

先頭部分側面

先頭部分のロゴ

LED式方向幕

車両側面のロゴと車外スピーカー

側面のワンマン表記

ホームドアと車両ドア開の様子

トイレ増設により塞がれた窓

トイレ

ドア内側部分

LED式車内案内表示機

車内

トイレ案内表示

乗務員室部分

車内仕切り扉部分

車内貫通路と優先席・車椅子スペース

車内スピーカー

車内車号表記・各種マーク

車内銘板・非常燈・各種マーク

非常通報装置

優先席
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