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371系電車




概要

小田急小田原線との直通運転を行う特急「あさぎり」が小田急側からの片乗り入れからJR東海と小田急の相互直通運転へ変更され、また御殿場線への乗り入れ区間が沼津駅まで延長されるのに合わせてJR東海が開発した車両です。
小田急との相互直通運転に関する協定書に基づいて基本仕様は小田急20000系RSE車と同一にし、1編成のみが制作されました。
当系列はJR東海が初めて新造した在来線用特急型電車で、「ソフトで洗練されたデザイン」をコンセプトに御殿場線の需要喚起、イメージアップ、活性化を狙って投入されました。
塗装デザインは剣持デザイン研究所が担当し、新幹線100系と同一の色を使ったものになっています。
車窓を楽しめるダブルデッカー車が2両組み込まれており、特急にふさわしい豪華な仕様です。
なお、当系列は1編成しかないために検査の際は小田急20000系RSE車が代走をすることになっていました。

編成は7両固定編成で、ダブルデッカーのグリーン車を2両組み込んでいます。
車体は鋼製車体で制御装置は直並列組合せ抵抗制御・界磁添加励磁制御となっており、定格120kWの直流直巻補極付モーターを駆動します。
ブレーキは回生ブレーキ併用電気指令式空気ブレーキとなっており、抑速ブレーキ、勾配起動ブレーキ、応荷重装置も搭載しています。
最高速度は120km/hですが、設計上は145km/hとなっています。

登場後は長らく小田急小田原線とJR御殿場線を直通する「あさぎり」として運用され、小田急20000形「RSE」と共に運用されました。
また、間合い運用としてホームライナーでの運用もあり、浜松駅まで運用されていました。
2012年に「あさぎり」向けに後継となる小田急60000形「MSE」が投入され、本形式は「あさぎり」からは撤退し、JR東海管内にて臨時列車として使用されるようになりますが、2014年に引退となりました。
引退後は富士急行(現:富士山麓電気鉄道)に譲渡され、2代目「フジサン特急」に転用されるとともに、水戸岡鋭治氏のデザインで改造を受け、8500系の形式名となり活躍中です。

歴史

1991年に登場し、同年に通商産業省(当時)のグッドデザイン賞を受賞しています。 2012年には「あさぎり」の運用からは撤退し、以後はJR東海管内での臨時列車として運用されるようになりました。
2014年11月30日の「御殿場線80周年371」号の運用をもってJR東海からは引退しました。
翌2015年には富士急行(現:富士山麓電気鉄道)に譲渡され、8500系「フジサン特急」として第二の人生を送っています。

現状

JR東海からは引退していますが、富士急行に譲渡され、8500系「フジサン特急」として活躍中です。

走行音

録音区間:裾野~沼津(特急あさぎり3号)(お持ち帰り)

走行線区

JR東海からは引退済みですが、富士山麓電気鉄道8500系として活躍中です。
2025.04.07現在

フォトギャラリー

画像をクリックすると拡大できます。

外観

ダブルデッカー車の外観

プラグドア

方向幕

多摩川橋梁を渡る371系
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