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651系電車




概要

JR東日本が「ひたち」に使用されていた485系を置き換えるために開発した特急型電車です。
当形式の最大の特徴はスピードアップで、在来線で最初に130km/h運転を実現した車両です。
なお、130km/h対応の車両としてはJR九州の783系が先に登場していますが、実際に130km/h運転が始まったのは当形式よりも後です。
外観上の特徴は先頭車に搭載された大型のLED表示器で、列車名や行き先など様々な情報を表示できます。
JR発足後の多種多様なデザインの先駆けとなった車両で、「タキシードボディのすごいヤツ」というキャチコピーもありました。
台車は211系のものと同一ですが、高速性能を向上させるため、ヨーダンパを追加したものとなっています。
交流と直流が混在する常磐線を走行するため、交直流電車となっていますが、交流区間は50Hzのみの対応です。
電装関係は直流部分の回路は211系と共通ですが、交流区間では交流では初の回生ブレーキの実装など独自のものとなっています。
当形式以後の交直流電車はVVVFインバータに移行しているため界磁添加励磁制御を採用した交直流電車は当形式が唯一となります。
また、交直流の切り替えは手動となっており、デッドセクション通過時はバッテリー駆動の予備灯以外は照明が消えます。
登場からしばらくは「スーパーひたち」など常磐線特急を中心に活躍しましたが、後継となるE657系が登場し、本形式は置き換えられることが2010年12月に発表されました。
2013年3月15日ダイヤ改正にて「スーパーひたち」「フレッシュひたち」の全列車がE657系に置き換わり、本形式は撤退となるとともに他線区への転用に向けて一部の編成が改造されることになりました。
改造された編成は1000番台を名乗り、高崎線特急「草津」「あかぎ」「スワローあかぎ」といった列車に充当されるようになりました。
1000番台への改造にあたっては、塗装の変更や交流区間への入線機会がなくなることから交流用機器の撤去により直流専用化するといったパンタグラフのシングルアームパンタグラフ化、スノープラウの装着といった変更が加えられました。
更に、本形式を改造した観光列車「伊豆クレイル」も登場しました。

歴史

1988年に製造が始まり、1989年に運用が始まりました。
1990年には鉄道友の会ブルーリボン賞を受賞しています。
以後一貫して常磐線の特急「スーパーひたち」として使用されていましたが、後継となるE657系の登場で徐々に運用が減り、2013年3月のダイヤ改正で一旦定期運用はなくなりました。
また、定期列車以外では勝田~上野~万座・鹿沢口間の「オーク嬬恋号」や日光線への団体臨時列車などへの使用実績もあります。
2014年3月15日ダイヤ改正より1000番台の運用が開始され「草津」「あかぎ」「スワローあかぎ」にて定期運用が復活しました。
0番台も一部の編成が引き続き存続しており、定期運用離脱後はしばらく目立った動きはなかったのですが、2017年7月22日yり常磐線いわき~竜田間の普通列車として定期運用が復活し、同年10月21日からはいわき~富岡間に拡大されました。
また、2016年7月には本形式を改造した観光列車「伊豆クレイル」がデビューしました。
2020年3月14日ダイヤ改正にて常磐線いわき~富岡間の普通列車での運用が終了し、同時に0番台は消滅区分となりました。
また、「伊豆クレイル」も2020年6月28日の静岡ディスティネーションキャンペーンアフターキャンペーンの一貫で運行されるクロージング列車をもって引退の予定でしたが、同年に猛威をふるった新型コロナウイルス感染症の影響でこの運行は中止となり、事実上の最終運行は3月29日となり、同年10月に廃車されました。
残った1000番台はしばらく高崎線特急として活躍を続けましたが、それも2023年3月17日改正でE257系に置き換えられる形で撤退し、本形式の定期運用は消滅しました。
同年中に全編成が廃車となり、事実上消滅形式となりましたが、クハ651-1001の1両のみは除籍されておらず、郡山総合車両センターにて保管されており、今後の推移が注目されます。

現状

全編成が運用離脱しており、前述のクハ651-1001を除く全車が廃車済みで、先頭車1両しか残っていないことから、今後運用去れる可能性はありませんが、保存車両として活用される可能性はありそうです。

走行音

0番台
録音区間:泉~湯本(スーパーひたち19号)(お持ち帰り)
1000番台
録音区間:鴻巣~北本(あかぎ8号)(お持ち帰り)

走行線区(特記無い場合は全線)

※現在定期運用はありません。

フォトギャラリー

画像をクリックすると拡大できます。

外観(0番台)

先頭部LED表示板

方向幕(0番台)

ドア(0番台)

連結器(0番台)

基本編成と付属編成の連結部(0番台)

号車表示(0番台)

パンタグラフ(0番台)

デッキ(0番台)

ゴミ箱(0番台)

車内案内表示器(0番台)

車内(0番台)

座席(0番台)

外観(1000番台)

行先表示器(1000番台)

車内(1000番台)

座席(1000番台)

車椅子対応座席(1000番台)

車端部テーブル(1000番台)

車番(1000番台)

車内案内表示器(1000番台)

座席読書灯(1000番台)

荷物置き場(1000番台)

荷棚(1000番台)

窓ガラスカーテン(1000番台)

デッキ部(1000番台)

ゴミ箱(1000番台)

外観(伊豆クレイル)

伊豆クレイルロゴマーク

方向幕(伊豆クレイル)

所属表記(伊豆クレイル)
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