阪急9300系電車
概要
阪急電鉄が京都線向けに導入した特急形電車です。
神戸線・宝塚線(神宝線)向けの9000系の京都線仕様とも言える車両で、9000系同様に「すべてのお客様に快適な移動空間」をコンセプトに設計されました。
製造は日立製作所笠戸事業所が担当し、第9編成のみアルナ車両にて艤装を行っています。
車体は9000系同様に日立製作所の「A-train」をベースにしたアルミニウム合金製となっており、先頭部の形状はやや後退角を持たせたものとなり、スピード感を演出しています。
車内は3扉のセミクロスシートとなっており、従来の京都線の特急形電車では2扉のクロスシートを採用していたのとは変更点となっています。
これは特急の停車駅が増えたことで乗降の機会が増え、円滑な乗降を考慮する必要が出たためです。
走行機器はIGBT素子によるVVVFインバータ制御で、定格200kWのTDK6126-A形かご形三相交流誘導電動機を制御します。
駆動方式は当初はTD平行カルダン駆動でしたが、後にWNドライブに改造されています。
ブレーキは全電気司令式電磁直通空気ブレーキです。
最高速度は設計上130km/hとなっており、実際に運行では115km/hまでとなっています。
また、2024年に登場した有料座席指定サービス「PRiVACE」用の車両を組み込んだ編成が登場していますが、「PRiVACE」は2300系扱いで製造されているため、本形式には含まれません。
その他、「PRiVACE」の導入で本形式が余剰となったことから、ロングシート化改造を受けた車両も存在します。
歴史
2003年~2010年にかけて製造されました。
2003年10月14日より運用が開始されました。
2024年より新たな座席指定サービス「PRiVACE」が始まり、本形式にも専用車両(2300系の一部扱い)が組み込まれました。
また、同時期より余剰となった本形式をロングシート化改造する例が見られます。
現状
京都線の特急・通勤特急・準特急を中心に活躍中です。
走行音
録音区間:大宮~西院(通勤特急)(お持ち帰り)
走行線区(特記なき場合は全線)
2025.11.09現在
フォトギャラリー
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外観
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先頭部種別幕
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先頭部連結器とスカート
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側面部種別幕
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側面部方向幕
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阪急電鉄ロゴ
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乗降扉(車内より)
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車内
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座席(クロスシート部)
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非常通報装置