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南海1000系電車




概要

南海電気鉄道が9000系の後継として導入した通勤形電車です。
南海線と高野線の双方で運用可能な共通仕様車として設計されています。
デザイン面でも関西空港の開港を見据えた新CI戦略に即した新たなデザインが採用されています。
製造は東急車輛製造が担当しています。

車体は20m級の軽量ステンレス製で、白を貴重としたブルーとオレンジの塗装となっています。
本形式では製造時期により細部の仕様が異なっており、大きく分けると1次車、2~5次車、6次車に分類できます。
1次車は車体幅が2744mmですが、2次車以降は2850mmの裾絞り車体となっています。
先頭部はFRP製の縁覆いを備えています。

車内は全体的に優しく淡い色調でまとめており、緊張感や疲労感を和らげる効果を狙っています。
化粧板は明るいベージュ系、床面は淡いブラウン系のマーブル模様となっています。
座席はロングシートを基本としますが、車端部にはクロスシートも設置しています。
また、座席の構造として新たにバケットシートを導入しており、1人分のスペースを明確化しています。
バリアフリー対応としては各車に車椅子スペースを設置しています。

走行機器は1~5次車ではGTO素子によるVVVFインバータ制御ですが、6次車のみ2レベルIGBT素子によるVVVFインバータ制御となっています。
モーターは1次車はMB-5046-A形、2~5次車はMB-5046-A2形、6次車はMB-5091-A形かご形三相誘導電動機となっており、定格出力はいずれも180kWです。
駆動方式はいずれもWNドライブ方式です。
ブレーキは全電気司令式電磁直通ブレーキとなっており、回生ブレーキをより有効に利用できる遅れ込み方式を採用しています。
また、抑速ブレーキも搭載しています。
最高速度は設計上は120km/hですが、営業運転では110km/hまでとなっています。

編成は2両・4両・6両のバリエーションがあります。

2017年よりインバウンド需要が増加したことを受けて、多言語による案内に対応するため、行先表示器や車内案内表示器、自動放送装置の更新を受けています。

歴史

1992年~2001年にかけて製造されました。
2017年よりインバウンド対応工事を受けました。
2024年には高野線所属の本形式が全て南海線へ転属し、高野線からは撤退しました。

現状

南海本線を中心に普通から急行まで幅広く活躍中です。

走行音

GTO車
録音区間:紀ノ川~和歌山大学前(お持ち帰り)

走行線区(特記なき場合は全線)

各番台共通 南海本線、和歌山港線、南海空港線
2025.11.15現在

フォトギャラリー

画像をクリックすると拡大できます。

外観(1次車)

外観(3次車)

行先表示器と種別表示器(更新後)

車内(1次車)

同座席(ロングシート部)

同座席(ボックスシート部)

車内案内表示器(更新後)

車番表示

製造銘板

運転台
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