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南海2000系電車




概要

南海電鉄が高野線向けに導入した通勤形電車です。
高野線の輸送力増強、及び21000系・22000系・2200系の置き換えも目的としています。
南海で最初のVVVFインバータ制御を採用するなど、新機軸を多く採用した車両となりました。
製造は東急車輛製造が担当しています。
いわゆる「ズームカー」の1つで、高野線の山岳区間への乗り入れにも対応しています。

車体は軽量ステンレス製の17m級車体で、先頭部はFRP製です。
乗降扉は片側2箇所ずつ設置しています。

車内はロングシートを基本としますが、5次車以降には車端部にクロスシートを設置しています。

走行機器はGTO素子によるVVVFインバータ制御で、定格100kWのTDK6310-A形かご形三相誘導電動機を制御します。
山岳区間への乗り入れを考慮して、全車電動車となっています。
駆動方式はTD平行カルダン駆動です。
ブレーキは回生ブレーキ併用電磁直通ブレーキとなっています。
最高速度は本線・空港線では110km/h、高野線では100km/hとなっています。

編成は2両編成と4両編成のバリエーションがあります。

当初は高野線を中心に活躍しますが、2005年に高野線のダイヤが橋本駅で系統分断されるようになると、20m級車が橋本駅まで運行できるようになっていたこともあり、17m級である本形式は余剰となるようになりました。
余剰となった編成は南海本線や空港線の普通列車として転用されるようになり、本形式は高野線専用からより汎用的に運用される車両となりました。
しかし、その後は南海本線からは撤退し、高野線の他は多奈川線や高師浜線といった支線区へ転用されるようになりました。

歴史

1990年~1997年にかけて製造されました。
2005年のダイヤ改正により本形式が余剰となり、休車が発生するようになりました。
2007年からは一部が南海線に転用されました。
2024年より多奈川線や高師浜線での運用が始まりました。
また、同年12月改正より南海本線での運用が終了しました。

現状

高野線、及び多奈川線・高師浜線にて活躍中です。
また、2026年より本形式を改造した観光列車「GRAN天空」が登場する予定です。

走行音

録音区間:伽羅橋~高師浜(お持ち帰り)

走行線区(特記なき場合は全線)

2000系 高野線、高師浜線、多奈川線
2025.11.16現在

フォトギャラリー

画像をクリックすると拡大できます。

外観

種別幕と方向幕

車内

車内(車端部)

座席(ロングシート)

車端部ロングシート

クロスシート部

車椅子スペース
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