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南海2200系電車




概要

南海電気鉄道が高野線の混雑緩和のための増結車として製造した「ズームカー」の一種、22000系を支線区向けに改造した形式です。
本記事では資料の関係上、改造後の2200系についてのみ扱います。

車体は17m級の普通鋼製で、片側に2箇所ずつの乗降扉を備えています。
製造は東急車輛製造が担当しました。

車内は全席ロングシートとなっています。

走行機器は抵抗制御で、架線電圧変更の過渡期に導入されたため、複電圧車両となっています。

後に2200系へと改造され、改造に際しては車体のうち側構体、外板、雨樋を新製して取り替え、内装も新調し、車椅子スペースを新設しています。
改造後は高野線で継続使用されるグループ、支線区向けに転用されるグループ、貴志川線向けに転用されるグループに分けられました。
貴志川線の和歌山電鐵への移管に際しては、本形式も和歌山電鐵へ譲渡されています。
また、本形式を改造し、観光列車「天空」が製造されています。

他社への譲渡例としては、前述の和歌山電鐵の例の他に、熊本電気鉄道と銚子電鉄の例があります。

歴史

1969年に22000系が登場しました。
1994年以降、更新工事が始まり2200系へと改番されていきます。
2009年に本形式を改造し「天空」が登場しました。
1998年には熊本電気鉄道へ2両が譲渡され、熊本電気鉄道200形として2019年まで活躍しました。
2006年には貴志川線が和歌山電鐵へ経営移管されるのに際し、貴志川線で運用されていた本形式も和歌山電鐵へ譲渡されました。
2023年と2024年には本形式が銚子電鉄へ譲渡されました。
2025年春に南海電気鉄道での「天空」を除く本形式の運用が終了しました。

現状

南海電気鉄道では「天空」のみが現存しています。
譲渡車では銚子電鉄へ譲渡された車両が引き続き活躍中です。

走行音

録音区間:深日港~深日町(お持ち帰り)

走行線区(特記なき場合は全線)

天空 南海高野線(橋本~極楽橋)
2025.11.17現在

フォトギャラリー

画像をクリックすると拡大できます。

外観(一般)

先頭部方向幕

側面部方向幕

南海電気鉄道ロゴ

車内

座席

車椅子スペース

吊り革

乗降扉(車内より)

路線図

車番プレート

運転台

天空
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