名古屋鉄道1000系電車
概要
名古屋鉄道が同社初の特急専用車両として開発した電車です。「パノラマSuper」の愛称があります。
また、料金不要の一般車用の1200系、増結用の1800系・1850系、7500系の機器を流用して作られた1030系・1230系、1030系・1230系のうち事故で損傷し廃車となった2両を除いて改めて編成を組み直した1380系があります。
1000系は長らく名鉄の顔として親しまれ、先頭車の展望室からは前面展望が楽しめます。
当初は全車特別車の特急として使用されましたが、一般車を連結する場合は他形式を増結するという形になり、最高速度が本形式の120km/hに対して、110km/hとなってしまうことや、一般車⇔特別車間の移動ができず、誤乗が相次いだことから一般車用となる1200系が導入され、一部特別車特急としての使用がメインとなり、現在では1000系は全て1200系と組み合わせて使用されるようになりました。このため、1000系単独の編成は存在しません。
実質的な前身となる7000系からの伝統の「ミュージックホーン」も搭載されましたが、デジタル制御になりました。
また、1030系・1230系は1000系・1200系と共通運用となっています。
歴史
1988年に1000系が登場しました。
1990年に1200系、1991年に1800系、1992年に1030系・1230系が登場しました。
1380系は1993年に1080系・1280系として登場しましたが、2002年に踏切事故で損傷し、特に損傷の激しかった2両を廃車とし、残った車両のみで編成を組み直し、不足する先頭車を補うために中間車に運転台を設置して登場しました。
現状
1000系・1200系・1030系・1230系は2000系・2200系などと共に名鉄特急を中心に活躍中です。
1380系のみ運用が独立していて特急運用はなく普通・急行として走ります。
1800系・1850系はこれらに加えて、普通列車としても走ります。
また、これ以外にも一部普通・急行として間合い運用がある場合もありますが、この場合特別車は乗車できず締め切り扱いとなります。
走行線区(特記無い場合は全線)
名古屋鉄道 |
1000系・1200系・1030系・1230系 |
名古屋本線、犬山線、各務原線(犬山~新鵜沼)、西尾線、常滑線(金山~太田川)、河和線、知多新線 |
1800系・1850系 |
名古屋本線、犬山線、各務原線(犬山~新鵜沼)、西尾線、常滑線(金山~太田川)、河和線、知多新線、竹鼻線、羽島線、鏡が螺旋、広見線(犬山~新可児) |
1380系 |
名古屋本線(須ケ口~新安城)、津島線、尾西線、西尾線、犬山線、各務原線 |
フォトギャラリー
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1000系
1200系
パノラマSuperロゴ
方向幕
車内電光掲示板
車内(1200系のもの)
座席(1200系のもの)