京阪1000系電車
概要
京阪電気鉄道が京阪本線向けに導入した通勤形電車です。
この背景には京阪本線の架線電圧の昇圧があり、これに合わせて吊り掛け駆動を採用した電車は全廃する計画でした。
しかし、2代目700系は車体の新製からそれほど経っていなかったことから、2代目700系の車体を流用し、機器類のみ新製する形で製造されたのが本形式です。
なお、書類上は700系を廃車し、本形式を新製したことになっており、改造扱いにはなっていません。
車体は基本的に700系のものを流用していることから変更点はほとんどなく、普通鋼製の車体となっています。
扉は両開きを片側3箇所ずつ設置しています。
変更点としては前面貫通扉・幌枠の撤去や方向幕の新設、前照灯のシールドビーム化といった点があります。
車内は全てロングシートです。
走行機器は抵抗制御で、定格155kWのTDK-8120A1形直巻整流子電動機を制御します。
なお、後の更新で制御装置は界磁添加励磁制御に変更されています。
ブレーキは回生ブレーキ優先全電気司令式電磁直通ブレーキです。
駆動方式は中空軸平行カルダン駆動方式です。
最高速度は110km/hです。
編成は7両固定編成となっています。
後年に車体改修更新が実施され、前述の制御装置の界磁添加励磁制御への変更と回生ブレーキ対応化が行われた他、編成内での連結位置の変更や冷房装置の更新、先頭車の台枠を延長し運転室を拡大するとともに前面デザインが変更されました。
歴史
1977年~1978年にかけて製造されました。
1991年~1995年に車体改修更新が実施されました。
2008年~2013年にかけて塗装変更が実施されました。
現状
京阪本線、及び中之島線にて活躍中です。
走行音
界磁添加励磁制御車
録音区間:東山~三条京阪(お持ち帰り)
走行線区(特記なき場合は全線)
2025.12.06現在
フォトギャラリー
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