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京阪800系電車




概要

京阪電気鉄道が京津線向けに導入した通勤形電車です。
京津線の1500V昇圧、及び京都市営地下鉄への直通開始に合わせて導入されました。
京津線は併用軌道区間を持ち、元々軌道(路面電車)規格で建設された路線である上、急勾配も抱えているという特殊な路線環境である上、地下鉄への乗り入れにも対応するなど特殊仕様の車両となっており、1両あたり2億円という高額な車両になりました。
これは車体長1mあたりで考えると新幹線よりも高いとされています。
その他、併用軌道を66mの編成で走行するため、車体側面に各車3箇所の車幅灯を設置しています。

車体は普通鋼製となっていますが、これは併用軌道区間を走るため、自動車との拙速事故があっても修復を容易にする意図がありました。
塗装は琵琶湖をイメージしたパステルブルーと、灰色をベースにした京津線のラインカラーである「苅安色」を組み合わせたものとなっていましたが、後に京阪本線の車両と同じ塗装に変更されています。

車内は先頭車のみセミクロスシート、中間車はロングシートとなっています。

走行機器はIGBT素子によるVVVFインバータ制御で、定格90kWのTDK-6152-A形三相かご形誘導電動機を制御します。
なお、IGBT素子の採用は京阪で初のことでした。
また、急勾配に対応するため、全ての車両が電動車となっています。
ブレーキは回生ブレーキ併用全電気司令式電磁直通ブレーキです。
また、制輪子には連続急勾配や定速での急減速に強い鋳鉄製を採用しています。
最高sくどは90km/hですが、スピードリミッターが設定されており、75km/h以上は出せないようになっています。

このような京津線専用仕様であるため、京津線と直通する京都市営地下鉄東西線でのみ運用されています。

歴史

1997年に運行開始されました。
2017年~2020年にかけて京阪本線の車両と同等の塗装に順次変更されていきました。

現状

京津線、及び京都市営地下鉄東西線にて運用中です。

走行音

録音区間:四宮~京阪山科(お持ち帰り)

走行線区(特記なき場合は全線)

800系 京津線、京都市営地下鉄東西線(御陵~太秦天神川)
2025.12.05現在

フォトギャラリー

画像をクリックすると拡大できます。

外観(旧塗装)

同京阪ロゴ

行先表示器

乗降扉(車外より)

車内(中間車)

車椅子スペース

新塗装
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