近鉄26000系電車
概要
近鉄が南大阪線・吉野線を走る「吉野特急」向けに導入した特急形車両で、「さくらライナー」の愛称を持ちます。
受賞歴としてはグッドデザイン賞を受賞しています。
開発体制は21000系と同様で、開発メンバーには21000系からひきt月手銭正道氏と山内陸平氏が参加しています。
デザインポリシーとしては「日本の伝統的美意識の車両展開」「乗ること自体を楽しめる車両と設定しており、「さくらコンセプト」と呼ばれる、さわやかデザイン、くつろぎ車内、らうんど展望を打ち出した設計となっています。
車体は普通鋼製で、断面などは21000系に準じたものとなっています。
先頭形状は21000系と同じく非貫通の流線型ですが、傾斜角を21000系の43度より緩やかな60度とし、スピード感を抑えた形状となっています。
側面の窓は観光特急として眺望を重視し21000系より上下に60mm大きくなっています。
乗降扉は折戸を採用していますが、これは近鉄特急としては最後の採用例となりました。
塗装は「日本的美しさの表現」をテーマとしており、クリスタルホワイトをベースに窓廻りを薄墨色として「雲海に煙る吉野山」のイメージを表現しています。
車内は当初は全てレギュラーシートとされ、2+2列配置となっていました。
また、先頭車の先頭部の座席は前面展望席となっています。
運転台は客室より低い位置に配置され、前面展望をより楽しめるようになっています。
走行機器面では、21000系と同じく全電動車で、抵抗制御で定格95kWのMB-3308-A形モーターを制御します。
また、制御装置は電動カム軸式ですが、カム軸を2つ用意しており、比較的平坦で最高速度が求められる南大阪線と、急勾配を抱え、最高速度よりトルクが重視される吉野線双方に最適な制御を切り替えられるようになっており、南大阪線では並列段主体、吉野線では直列段主体で運用されるようになっています。
駆動方式はWNドライブです。
ブレーキは発電ブレーキ併用電磁直通ブレーキで、抑速ブレーキと応荷重装置にも対応します。
後にリニューアルが実施され、外観と内装が変更されました。
外観は裾部のグラデーションを吉野の桜をイメージしたピンク色に変更された他、ロゴマークも新しくなりました。
また、リニューアルに併せてデラックスシートを新設しました。
内装は荷棚下部には吉野産のヒノキを、照明カバー内部には吉野産漉き和紙を、仕切り扉の合わせガラス内部には吉野山スギによる網代組みを採用しています。
レギュラーシートのままとなった車両も内装が変更され、木目調の壁紙、床材を採用しています。
いずれも座席も変更され、「ゆりかご型リクライニングシート」となりました。
また、コンセントも追加され、デラックスシートは全席、レギュラーシートは2席に1箇所ずつ設置しています。
歴史
1990年に登場しました。
また、同年にグッドデザイン賞を受賞しています。
2010年よりリニューアル工事が開始されました。
現状
南大阪線、及び吉野線の特急として活躍中です。
走行音
録音区間:大和上市~吉野神宮(さくらライナー)(お持ち帰り)
走行線区(特記なき場合は全線)
2026.02.07現在
フォトギャラリー
画像をクリックすると拡大できます。
![]()
外観(リニューアル後)
![]()
新ロゴマーク
![]()
デラックスシートロゴ
![]()
パンタグラフ
![]()
デラックスシート車内
![]()
座席
![]()
ヘッドレスト
![]()
座席背面テーブル(格納時)
![]()
座席背面テーブル(展開時)
![]()
座席側面テーブル
![]()
フットレスト(格納時)
![]()
フットレスト(展開時)
![]()
車端部テーブル(格納時)
![]()
車端部テーブル(展開時)
![]()
荷棚下照明
![]()
車内案内表示器
![]()
デッキ部ドア
![]()
デッキ部
![]()
洗面台
![]()
喫煙スペース(使用停止後)
![]()
運転室