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西武20000系電車




概要

西武鉄道で長らく主力車両として使用されていた西武101系の老朽化に伴い、その代替を目的として設計された通勤形車両が西武30000系です。「シンプル&クリーン」をコンセプトに8両編成と10両編成がそれぞれ製造されました。最終的に当系列の車両数は置き換え対象である101系の両数より40両多くなっていますが、これは代替用とは別に西武池袋線 中村橋駅~練馬高野台駅の複々線延伸に伴う列車増発用として8両編成が5本新製されたためです。
当系列には日立製作所のA-trainシステムに準じた設計が採用されています。車体はアルミニウム合金を用いたダブルスキン構造とされ、このダブルスキン構造の採用によって車体強度が向上し、従来の車両と比較して車内外の騒音と振動が低減されました。
また、地下鉄線乗り入れを考慮していないために前面は非貫通構造とされ、そこに別途製作された、西武鉄道のコーポレートカラーである青色を使用した普通鋼製のパネルが取り付けられています。ちなみに、この前面にはヘッドマークを取り付けることができます。なお、車体自体の見栄えや品質が向上したために全体的な塗装は省略されていますが、青色と白色の帯が側面に配されています。
方向幕はLED式のものを採用しており、側面の方向幕にはLEDの長寿命化を目的に走行中に消灯する機能がついています。末期に増備された2編成は前照灯にシールドビームではなくHIDランプを使用していました。運転台のマスコンにはワンハンドル式のものを採用していますが、これは西武8500系で採用されたT字型ではなく、左手操作型となっています。そして、運転台の右側にはモニタ装置が設置されています。
車内の座席には青色のモケットのロングシートを採用していますが、優先席部分のみモケットが灰色となっています。車内機器には自動放送装置やドアチャイム、LED式車内案内表示器が採用されています。走行制御装置にはIGBT素子を使用した、定速運転機能付きのVVVFインバータ制御を、パンタグラフにはシングルアーム式のものを使用しています。

歴史

最初に製造された編成は1999年10月に登場し、翌年2月の営業運転開始まで乗務員の習熟運転に供されました。当初は西武新宿線系統のみで使用されていましたが、2002年から池袋線系統での使用が開始されています。
なお、末期に増備された2編成のHIDランプは、後に他編成と同様のシールドビームに改造されています。ちなみに、2011年12月に東村山駅の構内で当系列が脱線する事故が発生しています。

現状

現在は8両編成が主に各駅停車で、10両編成が主に優等列車で使用されています。また、沿線でイベントが行われる際の臨時列車としても使用されることがあります。

走行音

録音区間:石神井公園~大泉学園(お持ち帰り)

走行線区(特記無い場合は全線)

西武鉄道 西武池袋線、西武秩父線、西武豊島線、西武新宿線、西武拝島線、西武狭山線

フォトギャラリー

画像をクリックすると拡大できます。

萩山駅にて

LED式方向幕

LED式車内案内表示器

花と寺社めぐりヘッドマーク 南入曽車両基地にて

川越市制90周年記念ヘッドマーク 新所沢駅にて
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