鉄道用語辞典
あ行|
か行|
さ行|
た行|
な行|
は行|
ま行|
や行|
ら行|
わ行|
英数字
あ行
- 赤い電車(あかいでんしゃ)
- 通常は京浜急行、もしくは名古屋鉄道の通称
ただし、赤い塗装の車両全般を指す場合もある-
- ウヤ(うや)
- 運休を指す電報略号
- 運休(うんきゅう)
- 列車の運転を中止すること
- 運転士(うんてんし)
- 列車の運転を担当する乗務員
- 駅撮り(えきどり)
- 駅構内で撮影をすること
- 駅寝(えきね)
- 駅構内で寝泊まりすること、基本的に無人駅ですることになるがリスクもあるため自己責任で行なってほしい
- 大回り乗車(おおまわりじょうしゃ)
- 大都市近郊区間の特例を利用して初乗りかそれに近い値段のきっぷで大回りなルートを乗車すること。ルールを守る限り合法である。
- お立ち台
- 鉄道写真の撮影の名所
- 音鉄(おとてつ)
- 主に列車の走行音や放送を聞いたり録音することを楽しむ鉄道ファンの通称
- お召し列車(おめしれっしゃ)
- 天皇陛下の移動のために運転される特別列車
なお、通常の列車の一部車両を貸しきった場合はお召し列車ではない
- おはよう放送(おはようほうそう)
- 夜行列車において夜間の放送休止後最初に行われる放送のこと
- おやすみ放送(おやすみほうそう)
- 夜行列車において夜間の放送休止前最後に行われる放送のこと
か行
- 回送(かいそう)
- 旅客や貨物を乗せず、車両の移動のみを目的に運転すること
- 回生ブレーキ(かいせいぶれーき)
- モーターを発電機として使用し、発生した電気を他の車両に使わせることで発生する電気的な抵抗を利用したブレーキ
- 回生失効(かいせいしっこう)
- 回生ブレーキを使用する際に、発生した電気を消費する車両が存在しないためにブレーキが機能しない状態
- 回復運転(かいふくうんてん)
- 遅れを取り戻しながら走行すること
- 架線(かせん・がせん)
- 車両に電気を送るための電線
一般的には「かせん」と読むが、鉄道業界関係者の間では下線や仮線との混同を避けるために「がせん」と読む事が多い。
- かぶりつき(かぶりつき)
- 先頭車両の運転席後方から前方の景色を見ること
- かぶる(かぶる)
- 複線以上の区間での撮影において、目的の列車ではない列車が目的の列車と同時にすれ違うなどして、目的の列車が撮影できないこと
- カマ(かま)
- 機関車の俗称、蒸気機関車の"釜"から
- カマ出し(かまだし)
- 機関車がホームからはみ出して撮影できない状態のこと。
転じて列車がホーム端に停車したために撮影できない状態のことも差す。
- キハ(きは)
- 主に気動車の形式名に接頭詞的につく符号
ただし、気動車であってもつかない場合もある。また、気動車そのものを指す場合もある。
- 喚呼(かんこ)
- 確認事項を声に出して確認すること。「出発進行!」など
- 観光列車(かんこうれっしゃ)
- 観光客の利用をメインに想定していたり、乗車すること自体が目的とされるような列車
- 企画乗車券(きかくじょうしゃけん)
- 通常の乗車券とは別に特別に割引をしたり、特定の区間が乗り放題になるなど特典のあるきっぷ
- 機関車(きかんしゃ)
- 鉄道車両のうち、他の貨車や客車の牽引を目的とし、それ自体には旅客や貨物を積載できない車両のこと
- 記者会見(きしゃかいけん)
- 珍しい列車などで多くのファンが一斉にフラッシュを使用して撮影する状況を揶揄したもので、その様子が記者会見を連想させることから
なお、列車に向けてのフラッシュの使用は厳禁である。
- 気動車(きどうしゃ)
- 機関車に寄る牽引を必要とせず自走できる車両のうち、内燃機関を動力とするもの
- 機回し(きまわし)
- 機関車を列車の反対側に付け替えること
- 機回し線(きまわしせん)
- 機回しをするための線路
- 客車(きゃくしゃ)
- 旅客を乗せることの出来る車両のうち、動力を持たず機関車に牽引されて走行する車両
- 客レ(きゃくれ>
- 客車列車の略称、電報略号から由来する。
-
- 近郊形(きんこうがた)
- 都心と郊外を結ぶような中距離程度の路線での使用を想定した車両の総称
セミクロスシート車やクロスシート車であることが多い
- 空気ブレーキ
- 空気圧によってシリンダーを動作させる方式のブレーキ
- 空転(くうてん)
- 列車が加速する際に車輪が空回りすること
- 検札(けんさつ)
- 車内改札の国鉄時代の呼び方
- 国鉄(こくてつ)
- 1.国有鉄道の略称
2.日本国有鉄道の略称、および通称
- 国鉄型(こくてつがた)
- 国鉄によって開発された車両の総称
- 国労(こくろう)
- 国鉄労働組合の略称
- 国電(こくでん)
- 国鉄時代に使用されていた国鉄の電車の通称
さ行
- サボ(さぼ)
- 列車の行先を示す板のこと。「サイドボード」の略とされる。
- 三角線(さんかくせん)
- 機関車牽引の列車が主流だった時代に列車ごと向きを変えるために設置されていた線路
熊本県を走る三角線(みすみせん)と表記が同じで、紛らわしいためデルタ線と呼ぶのが一般的
- 指差喚呼(しさかんこ)
- 指差し確認と喚呼を引っ括めた言い方
- 島式ホーム(しましきほーむ)
- 線路に挟まれる形でホームがある構造のこと、上下で同じホームとなる
- 車扱い(しゃあつかい)
- 貨物列車において、貨物を貨車単位で扱う方式
- 車運車(しゃうんしゃ)
- 自動車を積載する貨車
- 車掌(しゃしょう)
- 旅客案内や発車合図、駅進入時や発車時の安全確認を担う乗務員
- 車掌車(しゃしょうしゃ)
- 貨物列車において車掌が乗るための車両、近年は貨物列車に車掌が乗務することはほぼなくなっており死語と言える
- 車内改札(しゃないかいさつ)
- 列車内で乗客のきっぷを確認すること
- 車内放送(しゃないほうそう)
- 旅客向けに列車の行先や停車駅、次の駅などを案内するための放送
- 車内販売
- 新幹線や特急列車などで軽食や飲み物などを販売するサービス
- 小開扉(しょうかいひ)
- ドアに乗客の荷物や服の一部が挟まった場合に、少しだけドアを開けてそれを除去すること
- 自動放送(じどうほうそう)
- 予め録音されたテープや音声ファイルを再生することで流される放送
- スイッチバック(すいっちばっく)
- 急勾配を進行方向を変えながらジグザグに登っていく方式
- スカ線(すかせん)
- 横須賀線の通称
- スカ色(すかしょく)
- 横須賀線で使用される車両の塗装
- スジ(すじ)
- 列車のダイヤ
- スジ屋(すじや)
- 列車のダイヤを作成する人
- スタフ(すたふ)
- 1.列車の各駅の所定時刻や路線の情報が書かれた運転士向けの運行スケジュール表
2.スタフ閉塞における通票
- 青春18きっぷ(せいしゅんじゅうはちきっぷ)
- JRグループが発売する企画乗車券の一つ、11850円でJR全線の普通列車が5日間乗り放題となる
- 整備新幹線(せいびしんかんせん)
- 国によって整備されることが予定されている新幹線
- 葬式鉄(そうしきてつ)
- 路線や列車が廃止になる寸前に集まる鉄道ファンの通称、蔑称的意味合いを含む場合もあるので注意
- 相対式ホーム(そうたいしきほーむ)
- 線路を挟む形で両側にホームがある構造のこと、上下で別々のホームになる
た行
- 第三セクター(だいさんせくたー)
- 経営難などで元々その路線を運営してきた会社が、その路線から撤退する場合に自治体などと共同出資で受け皿会社を設立し路線の存続を図る方式
- 単線(たんせん)
- 上下列車が同じ線路を走行する運行方式、列車の行き違いは駅や信号場などで行う
- 単複線(たんふくせん)
- 単線分の敷地に微妙に位置をずらして2セットのレールを敷く方式
上下列車が同時に走行できない点で単線と同じだが、線路が別々なので複線に戻る地点に分岐機が不要というメリットがある
- 単線並列(たんせんへいれつ)
- 単線を2本並行に敷く運行方式、複線よりダイヤの自由度が高くなる
- 単行(たんこう)
- 1両のみで運転される列車のこと、特に機関車が何も牽引せずに単独で走行することを指すが、それ以外でも1両で運転されていれば使用される
- 団体臨時列車(だんたいりんじれっしゃ)
- ある特定の団体グループのために運行される列車のこと、いわゆる貸切列車、略して「団臨」とも
- チョッパ制御(ちょっぱせいぎょ
- 高速でスイッチのON/OFFを繰り返すことでモーターの回転を制御する方式
以前は省エネな制御方式として脚光を浴びたが、現在では主流ではない
- ツーマン(つーまん)
- 運転士と車掌が乗務する列車。ワンマンと区別する必要がある場合に使用される。
なお、Manは単数形であり厳密には複数形を用いたツーメンが正しいが一般的ではない
- 鉄(てつ)
- 鉄道ファンの通称
- 鉄子(てつこ)
- 女性の鉄道ファン
- 鉄オタ・鉄ヲタ(てつおた)
- 鉄道オタクの略称、最近は浸透してきているが、こう呼ばれることを嫌う鉄道ファンもいるので注意
- 鉄ちゃん(てっちゃん)
- 1.鉄道ファンの通称、「鉄」よりも親しみを込めた言い方になる。
2.電車でGO!シリーズに登場するキャラクター名
- 鉄ドル(てつどる)
- 鉄道アイドルの略称、主に鉄道ファンを公言しているアイドルを指す
- デッドマン装置(でっどまんそうち)
- 運転士に常にボタンを押し続ける、ペダルを踏み続けるなどの操作をさせ、それらが中断された場合は自動的に非常ブレーキをかける保安装置
単にデッドマンとも
- 鉄分(てつぶん)
- 鉄道に乗るなど、鉄道ファンとして嬉しいことの総称
- 鉄分補給(てつぶんほきゅう)
- 鉄道に乗るなど、鉄道ファンとしての欲求を満たすこと
- 鉄分不足(てつぶんぶそく)
- 鉄道ファンとして欲求不満な状態
- 電略(でんりゃく)
- 電報略号の省略形
- 電報略号(でんぽうりゃくごう)
- 電報で運行に必要な連絡をとっていた時代に、頻繁に使う用語や駅名などの省略形を定めたもの。
現在では電報による連絡は行われていないため、過去の遺物となっているが、用語として使われ続けているものも少なくない。
- 電車(でんしゃ)
- 電気によって走行する車両のうち、機関車による牽引によらず自走できる車両のこと
列車全般をさして電車と呼ぶケースも見受けられるが、厳密には誤りである。
- 電気機関車(でんききかんしゃ)
- 電気によって走行する機関車
- 電動車(でんどうしゃ)
- 電車のうちモーターを搭載する車両
- 動免(どうめん)
- 動力車操縦者運転免許の通称、いわゆる列車の運転免許
- 動労(どうろう)
- 国鉄動力車労働組合の略称
- 動労千葉(どうろうちば)
- 国鉄千葉動力車労働組合の略称、毎年ストライキを行うなど活発な労働組合として有名
- 戸閉灯(とじめとう)
- 列車の全てのドアが閉まったときに点灯するランプ
- トクトクきっぷ(とくとくきっぷ)
- 企画乗車券の通称
- ドケヨホーン(どけよほーん)
- 名古屋鉄道の車両に搭載されるミュージックホーンの通称
- 撮り鉄(とりてつ)
- 主に列車などの撮影を楽しむ鉄道ファンの通称
な行
- 肉声放送(にくせいほうそう)
- 車掌や駅員が直接話すことによって流される放送のこと
- 乗り鉄(のりてつ)
- 主に列車に乗ることを楽しむ鉄道ファンの通称
- 乗りつぶし(のりつぶし)
- 乗ったことのない路線に乗ること、またはこれを目的に旅行すること
- のりほ(のりほ)
- 乗務報告書の略称
は行
- バス代行(ばすだいこう)
- 何らかの理由で運転見合わせ、あるいは運休している鉄道の代わりに鉄道と同じルートでバスを運行すること
- バス高速輸送システム(ばすこうそくゆそうしすてむ)
- バス専用の道路を用いてバスで鉄道並みの定時性や輸送性を実現する輸送システム、BusRapidTransitの略でBRTとも
- パンタグラフ(ぱんたぐらふ)
- 集電装置の一つ、略してパンタとも
- 非常ブレーキ(ひじょうぶれーき)
- 非常時にのみ使用する列車の最も強力なブレーキ
- 複線(ふくせん)
- 上り列車・下り列車をそれぞれ専用の線路に走らせる運行方式
走りながらすれ違えるため単線より多くの列車を運行できる
- 複々線(ふくふくせん)
- 複線を2セット以上用意し、普通列車用、特急列車用など速度の違いで更にレールを分けること、走りながらすれ違い、追い越しができるため、複線よりさらに多くの列車を運行できる。
- 振替輸送(ふりかえゆそう)
- ある路線が運転見合わせや運休となった場合に、利用者を並行する別の路線に振替えること
- 分岐機(ぶんきき)
- 線路を分岐させる装置、切り替えることで任意の線路に列車を誘導できる。ポイントとも
- 閉塞(へいそく)
- 鉄道の安全の根幹をなす概念で、任意の区間を1閉塞としその中には同時に1つの列車しか進入させないというもの
- ヘッドマーク(へっどまーく)
- 列車の先頭に取り付けられるプレートで列車のシンボルのようなもの
- ヘッドライト(へっどらいと)
- 列車の先頭に取り付けられる灯火用のライト、日本語では前照灯とも
- 方向幕(ほうこうまく)
- 行先表示器の一種で、ローラーで行先などが書かれたシートを巻き取り動かすことで表示を切り替える
現在では減りつつある
ま行
- 間合い運用(まあいうんよう)
- 運用の合間に、その車両の本来の目的ではない運用につくこと
特急型車両が普通列車として走行するなどが当てはまる。
- マスコン(ますこん)
- マスターコントローラーの略称で列車の速度を調節する装置
自動車のアクセルに相当し、日本語では「主幹制御器」とも
- マルチプルタイタンパー(まるちぷるたいたんぱー)
- 保線作業用の機械で、線路や周辺の点検や簡単な補修作業が行える、略して「マルタイ」とも
- 未成線(みせいせん)
- 計画はされたものの建設されることのなかった路線、あるいは工事の途中で計画が白紙になるなどして放置されている路線
- 水戸岡マジック(みとおかまじっく)
- 水戸岡鋭治氏がデザインした車両やデザインそのものの通称
- みどりの窓口(みどりのまどぐち)
- 一部のJRの駅に設置されているきっぷを発売する窓口
- 模型鉄(もけいてつ)
- 主に鉄道模型を走らせたり集めたりすることを楽しむ鉄道ファンの通称
や行
- 輸送指令室(ゆそうしれいしつ)
- 列車の運行を管理するところ
- 横見方式(よこみほうしき)
- トラベルライターの横見浩彦氏が考案した効率的に駅を巡る方法
- 余裕時分(よゆうじふん)
- 遅れを想定してダイヤの中に設定されるゆとり時間
ら行
- リニア(りにあ)
- 1.リニアモーターカーの略称
2.リニアモーターの略称
- リニアモーター(りにあもーたー)
- 前後方向への推力を発生させるモーター
- リニアモーターカー(りにあもーたーかー)
- リニアモーターによって走行する車両
なお、リニアモーターカー=浮上というイメージが強いが、方式によって浮上しないものもある
- ループ線(るーぷせん)
- 急勾配を緩和するために1周ぐるりと回りながら坂を登る仕組み
- 連続立体交差化(れんぞくりったいこうさか)
- 地上にある線路を高架や地下に移すことで踏切をなくすこと
- レールバス(れーるばす)
- バスの部品を流用して作られた鉄道車両、もしくは1両編成のワンマン気動車
わ行
- ワンマン(わんまん)
- 車掌が乗務せず運転士1人で運転される列車、またはその運転形態のこと
- ワンハンドルマスコン(ワンハンドルマスコン)
- マスコンとブレーキハンドルが一体化した装置で、1本のレバーでマスコンとブレーキを操作できる
アルファベット・数字
- 1日乗車券(いちにちじょうしゃけん)
- 1日間特定の区間が乗り放題になるきっぷの総称、有効期限が2日であれば2日乗車券となる
- 18きっぱー(じゅうはちきっぱー)
- 青春18きっぷを使用して旅をする人
- ATS(えー・てぃーえす)
- 自動列車停止装置の略称
- ATC(えー・てぃー・しー
- 自動列車制御装置の略称
- ATO(えー・てぃー・おー)
- 自動列車運転装置の略称
- ATOS(あとす)
- 東京圏輸送管理システムの略称
- CTC(しー・てぃー・しー)
- 列車集中制御装置の略称
- EB装置(いー・びー・そうち)
- 一定時間操作をしないと警報がなり、5秒以内に確認操作をしないと自動的に緊急停止させる保安装置
- MARS(まるす)
- JRの指定席券発売システムの名称
- M車(えむ-しゃ)
- 電車において、モーターのついた車両
- ToT(てぃー・おー・てぃー)
- TrainOnTrainの略称で、車両に規格の異なる車両を積載すること
- T車(てぃー-しゃ)
- 電車においてモーターのついていない車両
- LRT(える・あーる・てぃー)
- LightRailTransit(ライトレールトランジット)の略称で、路面電車など路面を走る軌道系の乗り物の総称
- VVVFインバータ制御(ぶい・ぶい・ぶい・えふ・いんばーたせいぎょ)
- 可変電圧可変周波数制御の通称、最近の電車では主流の制御方式