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221系電車



概要

JR西日本が関西地区の「アーバンネットワーク」向けに導入した近郊型電車です。
JR西日本が初めて設計・製造した形式であり、JRグループでは特急型車両をまず導入することが多かったのに対して、JR西日本では私鉄との競合の激しいアーバンネットワークのテコ入れとして本形式を導入しました。
形式名は当初、213系の続きとして215系や217系とする案もありましたが、新生JR西日本の意気込みを込めて、一の位を"1"とした221系という形式名が与えられました。

開発にあたっては瀬戸大橋線向けの213系パノラマグリーン車の設計を担当した近畿車輛が、このエクステリアデザインを基本としつつ、近鉄5200系で採用した3扉転換クロスシートといったコンセプトを採用して設計されました。
歴代新快速用車両には愛称が付けられており、本形式では「アメニティライナー」の愛称が与えられました。

車体は普通鋼製で、211系や213系が軽量ステンレス車体だったのに比べると逆戻りした感もありますが、本形式が大量に導入されることを想定し、導入コストの面を考慮した他、大型の窓ガラスを採用したため車体強度を確保する意味合いもありました。
しかし、普通鋼ながらもどこまで軽量化できるかに挑んだシステムとなっており、軽量化にも配慮されています。
編成は2両・4両・6両・8両のバリエーションがあり、大都市圏から地方線区まで幅広く使用できるようになっています。
電動車も電動車2両で1ユニットを組むMM'ユニットと電動車1両で完結する1Mユニットが混在しており、柔軟な編成が組めるようになっています

車内は転換クロスシートを主体としており、新快速など長時間乗車でも快適に利用できる設備となっていて、扉は片側3箇所であり、快適性と円滑な乗降の両立を図っています。

制御装置は界磁添加励磁制御となっており、これで定格120kWのMT61形を改良したWMT61S形直巻整流子電動機を制御します。
本形式の登場時には既に207系900番台などVVVFインバータ制御が実用化されつつありましたが、信頼性や費用対効果の観点から採用は見送られました。
最高速度は120km/hとなっており、アーバンネットワークの高速化にも貢献しました。
受賞歴としては鉄道友の会ローレル賞を受賞しています。

当初は東海道・山陽本線の新快速や関西本線(大和路線)の大和路快速などに導入されました。
後継として223系や225系が導入されると嵯峨野山陰線・奈良線などに転用され郊外路線で余生を送っています。

歴史

1989年に製造が開始され、同年3月6日に運用開始しました。
1990年には第30回鉄道友の会ローレル賞を受賞しました。

現状

琵琶湖線・JR京都線・JR神戸線・湖西線・奈良線・嵯峨野山陰線・おおさか東線の普通・快速列車で活躍中です。

走行音

録音区間:木津~平城山(お持ち帰り)

走行線区(特記無い場合は全線)

JR西日本 東海道本線(米原~神戸)、山陽本線(神戸~上郡)、赤穂線(相生~播州赤穂)、播但線(姫路~寺前)、湖西線(山科~近江今津)、北陸本線(長浜~米原)、山陰本線(京都~福知山)、大阪環状線、関西本線(大和路線)、奈良線、桜井線(万葉まほろば線)、和歌山線(王寺~五条)、おおさか東線
2024.08.23現在

フォトギャラリー

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外観(その1)

外観(その2)

前面行先表示器

側面行先表示器

行先表示器(リニューアル後)

車内

座席

窓ガラスとブラインド

ドア開閉ボタン(車内)

運転台
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