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225系電車




概要

JR西日本が223系の後継車両として開発した電車です。
221系以来の「明るく、静かで快適な乗り心地」というコンセプトを踏襲しつつ、安全性や車内設備、旅客サービスを向上させています。
車体はステンレス鋼を使用していますが、運転台部分は鋼製となっています。
また、JR福知山線脱線事故を受けて先頭車上部を意図的に強度を弱めることでクラッシャブルゾーンとして機能させる構造を採用しています。
その他の特徴としては、0.5Mシステムと呼ばれるシステムを採用し、必要な制御機器を1両にまとめて搭載し、全ての車両が電動車となっています。
車内は223系同様に転換クロスシートと固定クロスシートで構成され、大型のつり革・手すりを採用することで緊急時につかまりやすくなっています。
番台区分としては東海道・山陽本線の新快速向けの0番台・100番台、「Aシート」用の700番台、関空・紀州路快速向けの5000番台・5100番台、福知山線向けの6000番台があります。
なお、100番台は0番台の、5100番台は5000番台のマイナーチェンジ版であり細部の仕様が異なっています。

車内は221系や223系と同じく転換クロスシートを主体とした3ドアとなっていて、車内案内表示器はLCDモニターのものをドア上のみならず、車内中央部にも設置し、より案内設備を充実させています。
また、関空快速としての運用がある5000番台・5100番台は収容力を重視して座席配置を1+2列として立ち席スペースを確保しています。

走行機器は前述の通り0.5Mシステムが採用されており、走行に必要な機器類を1両にまとめて搭載しており、全ての車両が電動車となっています。
なお、片側の台車のみ電動台車であり、もう片方は付随台車となるため、MT比としては1:1となります。
制御装置はIGBT素子によるVVVFインバータ制御で、1基のインバータで2基のモーターを制御します。
インバータ1基あたりの容量を小さくすることで一部が故障しても運転を続けることができるように冗長性を確保すた設計になっています。
モーターは定格270kWのWMT106A形かご形三相誘導電動機となっています。
最高速度は0番台のみ130km/h、その他は120km/hとなっています。

編成は4両・6両・8両のバリエーションがあり、京阪神都市圏の長大編成から地方線区の短編成まで幅広く運用できるようになっています。
また、新快速に有料座席サービス「Aシート」を導入するにあたり「Aシート」用の車両として700番台が導入されています。

歴史

2009年9月16日の社長定例会見にて当形式の新造が発表されました。
2010年10月23日・24日に車両展示会が開催され、初めて一般向けに公開されました。
2011年度には日本産業デザイン振興会のグッドデザイン賞を受賞しています。

現状

0番台・100番台・700番台は東海道本線・山陽本線・赤穂線・湖西線・北陸本線での新快速、5000番台・5100番台は関空・紀州路快速を中心として阪和線・紀勢本線、6000番台は福知山線を中心に活躍中です。

走行音

0番台
録音区間:南草津~草津(新快速)(お持ち帰り)
5000番台
録音区間:浅香~堺市(お持ち帰り)

走行線区(特記無い場合は全線)

JR西日本 0番台・100番台・700番台 東海道本線(米原~神戸)、山陽本線(神戸~上郡)、北陸本線(米原~敦賀)、湖西線、草津線、赤穂線(相生~播州赤穂)
5000番台・5100番台 大阪環状線、阪和線(支線除く)、関西空港線、紀勢本線(和歌山~紀伊田辺)
6000番台 東海道本線(大阪~尼崎)、福知山線

フォトギャラリー

画像をクリックすると拡大できます。

0番台

同スカート部

同前面行先表示器

同側面行先表示器

同車内SOSボタン

同車内案内モニター(車内中央部)

同車内案内モニター(ドア上)

5000番台

同先頭部行先表示器

同先頭部連結器

同行側面先表示器

同連結部

同車内

同車内端部

同座席(2人がけ)

同座席(1人がけ)

同車内案内表示器

同ドアステップ

同ドア開閉ボタン(車内)

同ドア開閉ボタン(車外)
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