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255系電車





概要

JR東日本が房総方面への特急に使用されていた183系の置き換えのために開発した車両で、観光輸送と都市間輸送の両立をコンセプトに設計されており、設計は「GKインダストリアルデザイン」が担当しています。
JR東日本が過去に製作した特急形車両である651系・251系・253系お要素を融合した構造となっています。
愛称として「Boso View Express」があります。

車体は普通鋼製で、塗装はベイビーチホワイト(夏のビーチ)をベースに、下半分をパシフィックオーシャンブルー(深みのある太平洋)、乗降口部分にサニーイエロー(明るい陽光と房総に咲く菜の花)を配しています。
この塗装は後継となるE257系500番台や、千葉地区の普通列車用として使用された211系や209系にも採用されました。

制御装置としては、GTO素子によるVVVFインバータ制御を採用しており、これはJR東日本の特急型電車としては初の事例となりました。
このシステムは通勤形電車である209系910番台の設計を改良したものとなっていて、定速制御・抑速制御を追加しています。
ブレーキは回生ブレーキ併用電気指令式空気ブレーキで、直通予備ブレーキ・抑速ブレーキ・耐雪ブレーキを備えており、最高速度は130km/hとなっています。
当形式が投入された頃は総武快速線・横須賀線の錦糸町~品川間はATCを採用していましたが、本形式については総武本線経由の列車としての運用をしない予定であったことから、ATCの設置は準備工事のみとされており、このため錦糸町~品川間の地下区間には入線できませんでしたが、後にこの区間の保安装置がATS-P形に変更されたため、本形式も錦糸町~品川間の地下区間へ入線可能となりました。

後に増備として2次車が登場しますが、車内設備を中心に軽微な変更となっており、接客設備に関するものとしては読書灯の設置などがあります。
編成は9両固定編成で、普通車8両とグリーン車1両という構成になっています。
受賞歴としては通商産業省(現:経済産業省)のグッドデザイン賞(現:財団法人日本産業デザイン振興会主催グッドデザイン賞)を受賞しています。

2014年度~2016年度にかけて機器更新を中心としたリニューアルが行われ、VVVFインバータ制御装置をGTO素子によるものからIGBT素子によるものに変更し、既に使用停止されていた自動販売機・換気扇・公衆電話の撤去などが行われました。

歴史

1993年7月2日に「ビューさざなみ」「ビューわかしお」として運行が開始されました。
また、同年に通商産業省(現在の経済産業省)よりグッドデザイン商品に選定されました。
2005年には方向幕をLED方式に変更した他、2014年度~2016年度にかけてVVVFインバータ装置を更新しています。
また、同年より「しおさい」での運用も開始しますが、「ビューさざなみ」「ビューわかしお」については本形式を使用するものについても「さざなみ」「わかしお」に変更となり、列車名で使用車種を区別することはできなくなりました。
その後は「しおさい」「さざなみ」「わかしお」を中心に、運用され「新宿さざなみ」「新宿わかしお」としても運用されることもありました。
2024年3月16日ダイヤ改正において、本形式の運用をE257系およびE259系に置き換えることとなり、本形式は定期運用がなくなったものの、2024年中は散発的に「さざなみ」「わかしお」の運用に入ることがあった他、「新宿さざなみ」など臨時列車で活躍も続きました。

現状

現在は定期運用はありませんが、「わかしお」「新宿わかしお」「新宿さざなみ」などに臨時運用として入ることがあります。

走行音

機器更新後
録音区間:飯岡~旭(しおさい12号)(お持ち帰り)

走行線区(特記無い場合は全線)

JR東日本 さざなみ 京葉線(二俣支線、高谷支線を除く)、内房線(蘇我~館山)
わかしお 京葉線(二俣支線、高谷支線を除く)、外房線(蘇我~安房鴨川)
しおさい 総武本線(御茶ノ水支線を除く)
ホームライナー千葉 総武本線(東京~千葉)

フォトギャラリー

画像をクリックすると拡大できます。

外観

先頭部分側面

中間車の外観

ロゴ

LED式方向幕

車内(普通車)

座席(普通車)

1人がけ座席(普通車)

手元灯(普通車)

座席番号表示

座席テーブル

窓ガラスとブラインド

荷物フック

車内案内表示器

非常通報装置

ドア(車内から)

デッキ

デッキ部くず物入れ

洗面台

大型荷物置き場

車内案内図
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