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281系電車




概要

 1994年9月に開業した関西国際空港へのアクセス特急である「はるか」専用に開発した車両で、5両固定編成が製造・投入されました。空港アクセス用であることを意識して白色と青色がベースの塗装がなされており、付随車の屋根には大きなJRマークが表記されています。
先頭車には非常時用の貫通扉が設けられたほか、警笛は通常のタイフォンに加えて681系に搭載されているものと同じミュージックホーンが採用されています。
また、かつて京都駅にあった京都シティエアターミナル (K-CAT) で搭乗手続きを済ませた国際線航空旅客の手荷物を収容するための荷物室が先頭車に設けられています。

編成は当初は5両固定編成のみでしたが、乗車率が好調であったため、6両固定編成に増備され、更に3両固定編成の付属編成がデビューしました。

車体は普通鋼製で、大空に輝く雲をイメージしたシャイニングホワイトを基調に、成層圏をイメージしたストラトブルーをあしらっています。
外観デザインは木村一男氏で、1994年度グッドデザイン賞、第5回ブルネル小近距離列車部門最優秀賞を受賞しています。
先頭車には貫通扉を備えており、付属編成を併結する場合は編成間の行き来が可能になっています。

制御装置はGTO素子による定格180kWのWMT100B形かご形三相誘導電動機を制御します。
ブレーキは回生ブレーキ・抑速ブレーキ対応の電気指令式ブレーキで、最高速度は130km/hです。
車内は普通車とグリーン車があり、普通車は2+2列の回転式リクライニングシート、グリーン車は1+2列の回転式リクライニングシートとなっています。
また、折返し駅での作業効率化のため、運転室からの操作で自動的に座席を転換する機能も備えています。

歴史

1994年の関西国際空港の開港に合わせて登場した特急「はるか」用として登場しました。
同年にグッドデザイン賞、ブルネル賞近距離列車部門最優秀賞を受賞しました。
1995年には中間車の増備と付属編成の新製が行われ、現在の体制になりました。
2002年にはK-CATでの搭乗手続きの取り扱い終了に伴い、荷物スペースの使用が停止され、編成の向きを逆転しました
2014年に公衆無線LANサービスの提供が始まりました。
2019年には「ハローキティ」とのコラボ塗装が登場し、全編成に広まりました。
2020年には「はるか」の全列車を9両編成で運行するため、不足する付属編成を補う目的で271系が登場し、本形式との併結運用を開始しますが、直後に新型コロナウイルス感染症のパンデミックにより、「はるか」は6両編成での運転となり、本形式の付属編成と271系は運用離脱となりました。
2023年8月には利用者数の回復を受けて「はるか」の9両編成での運転が復活し、本形式の付属編成の運用も再開となりました。

現状

271系とともに「はるか」の全列車で活躍中です。

走行音

録音区間:新大阪~天王寺(はるか31号)(お持ち帰り)

走行線区(特記無い場合は全線)

JR西日本 はるか 東海道本線(米原~吹田)、梅田貨物線、大阪環状線(西九条~新今宮~天王寺)、阪和線(天王寺~日根野)、関西空港線

フォトギャラリー

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外観(オリジナル)

ハローキティコラボ(Butterfly編成)

同先頭部側面

同側面

ハローキティコラボ(Kanzashi編成)

同先頭部側面

同側面

同側面ロゴ

ドア

ロゴ

側面

方向幕(列車名)

方向幕(行先)

デッキ部通路

喫煙スペース(現在は使用停止)

荷物置き場

自由席の表示

車内

座席

車番表示(車内)

ハローキティコラボ車内

ハローキティコラボヘッドカバー
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