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6000系電車




概要

JR四国が瀬戸大橋線などで使用されていた111系の置き換えのために導入した直流近郊形電車です。
コスト低減のため、外部構造や主要機器の多くを他系列と共通化しており、外観は211系や213系に酷似しています。

車体は211系・213系と同じく軽量ステンレス製となっており、先頭部はFRP製で、デザインは211系・213系によく似ていますが、帯の色はライトブルー・白・赤の3色であり、他形式とは差別化しています。

乗降扉は片側3箇所ずつあり、先頭車の運転室側の乗降扉のみ片開きでその他は両開きです。
また、沿線に無人駅の多い運用線区の実情を考慮し、列車の最前部と最後部では車掌が車外に出入りしやすいように運転台背後の空間を拡大し、更に中間車には車掌コーナーを設け、1両を締め切りにして2両のみドア開閉をする場合にも対応し、ホームの短い駅にも停車できるようにしています。

車内は転換クロスシートで、モケットは汚損しづらく清掃しやすい耐シガレット性の2色床敷物とメラミン樹脂性化粧板を採用しています。
瀬戸大橋線の運行にて長時間運転抑止が発生し乗客が車内に閉じ込められる状況を想定し、車内トイレも備えています。

走行機器はGTO素子によるVVVFインバータ制御であり、これは特急型である8000系と共通化したものとなっています。
モーターは定格160kWのS-MT62形かご形三相誘導電動機で、ブレーキは回生ブレーキ併用電気指令式空気ブレーキとなっています。
駆動方式はTD平行カルダン駆動方式で、最高速度は110km/hです。

編成は3両固定編成で、そのうち高松方の先頭車のみ電動車で、それ以外は付随車という1M2Tとなっています。

導入後は高松運転所に配置され、香川県内を中心に運用されましたが、製造が2編成6両に留まったためJR四国では少数派となっています。

歴史

1995年に製造され、1996年4月26日に運用開始しました。
2000年には113系をJR東日本から譲り受けたことにより、本形式の瀬戸大橋線での運用はなくなり、本州への乗り入れはなくなりました。
2016年3月ダイヤ改正にて再び瀬戸大橋線での運用が復活し、本州乗り入れも再開しますが、2019年3月ダイヤ改正では瀬戸大橋線児島~坂出・宇多津間を走行する普通列車が廃止になったため、再び本形式の本州乗り入れはなくなりました。

現状

全車が高松運転所に所属し、香川県内を中心に普通列車や快速「サポート」などで活躍中です。

走行音

録音区間:上の町~木見(お持ち帰り)

走行線区(特記なき場合は全線)

JR四国 予讃線(高松~伊予西条)、土讃線(多度津~琴平)
2024.09.19現在

フォトギャラリー

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外観

先頭部方向幕

側面方向幕

乗降扉(片開き)

車番表記(車外)

車内(座席モケット変更前)

座席(モケット変更前)

車内(座席モケット変更後)

座席(モケット変更後)

車内トイレ

車椅子スペース

車掌コーナー

車両間扉

ドア開閉ボタン(車内)
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