719系電車
概要
JR東日本が東北地区の普通列車運用に残っていた急行型電車を置き換えるべく投入した近郊型電車です。
従来の車両ではデッキ付き2ドアという乗降に時間がかかる設備であったことや全体的な陳腐化、最低でも3両編成が必要で柔軟な輸送力調整が難しいという問題がありました。
そこで本形式ではセミクロスシート配置として、乗降扉は3箇所設けて、2両編成で運行可能な構成とすることで解決しています。
車体は211系を基本としたステンレス車体となっています。
車内はセミクロスシートですが、クロスシート部は集団見合い型配置となっています。
制御方式にはサイリスタ連続位相制御を採用しており、なめらかな加速と低消費電力を実現しています。
また、電機子と分巻界磁を個別に連続制御する方式を採用するため、回生ブレーキの使用が可能になっています。
番台区分としては東北本線・仙山線・磐越西線・常磐線向けの0番台、観光列車「フルーティアふくしま」用の700番台、奥羽本線の福島~新庄間向けの標準軌仕様の5000番台があります。
歴史
1989年にデビューしました。
1991年に奥羽本線福島~山形間の改軌に伴い5000番台がデビューして50系客車の運用を置き換えました。
2015年4月25日には観光列車「フルーティアふくしま」として700番台がデビューしました。
2020年3月13日をもって0番台の運用が終了しました。
2023年12月24日をもって「フルーティアふくしま」の運行終了に伴い、700番台の運用が終了しました。
現状
0番台、700番台は全車引退済みです。
5000番台のみ残存し、奥羽本線のうち「山形線」と呼ばれる福島~新庄間の普通列車として活躍中です。
走行音
録音区間:磐梯熱海~喜久田(快速)(お持ち帰り)
走行線区(特記なき場合は全線)
2024.09.09現在
フォトギャラリー
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外観
先頭部行先表示器
側面部行先表示器
ドア
ドア開閉ボタン
ドア(車内から)
車内
車内(車端部)
車内掲示路線図
座席(運転室部分)
座席(優先席)
クロスシート部とドア部ロングシート
あかべぇラッピング
あかべぇラッピングのロゴ
700番台(フルーティアふくしま)