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7200系・121系電車




概要

121系は国鉄が四国のうち香川県内の予讃線・土讃線の一部が電化されるに際し投入した直流近郊形電車です。
また、JR四国へ引き継がれた後、JR四国によってリニューアルされた車両は7200系と改称されており、本ページではこの2形式について合わせて解説します。
なお、121系の資料は著しく不足しており、7200系の資料が中心になる点はご容赦下さい。

121系は205系や211系と同様に軽量ステンレス車体で製造され、先頭部には貫通扉を備えます。
車体は無塗装で、国鉄時代は赤色の帯でしたが、JR四国に継承後は同社のコーポレートカラーである水色に変更されています。

車内は固定クロスシートとロングシートを組み合わせたセミクロスシートとなっており、高松周辺の短距離列車への投入を想定していたため、灰皿やトイレは省略されました。

走行機器は当時の国鉄の財政事情ゆえに廃車発生品を流用しており、抵抗制御となっており、定格110kWのMT55A形直流直巻電動機を中空軸平行カルダン駆動方式で駆動します。
最高sくどは100km/hで、ブレーキは発電ブレーキ併用電気指令式空気ブレーキです。

編成は2両固定編成で、電動車と付随車でペアを組む1M1Tの鋼製です。

製造は国鉄時代にのみ行われ、19本38両が製造され、全車がJR四国に引き継がれました。
これは大都市圏やドル箱路線がないJR四国に対する置き土産的意味合いもありました。

投入後は全車が高松運転所に配置され、予讃線・土讃線の電化区間の普通列車として運用されましたが、トイレがなく、上昇式窓となっていることから瀬戸大橋線では運用されませんでした。

2011年からは一部の編成に対して、ワンマン化改造(運賃表・車内案内表示装置の設置)が行われ、合わせてスカート、転落防止幌、車椅子スペース、ドアチャイムの追加が行われました。

一方、7200系は2016年よりJR四国により121系をリニューアルの上で改番して登場した形式で、外見上は塗装の変更、車外スピーカーの設置、ベンチレーターの撤去、前照灯のLED化といった変更が加えられています。

走行機器も従来の抵抗制御からIGBT素子によるVVVFインバータ制御となり、モーターも定格140kWのS-MT64形かご形三相誘導電動機に換装し、ブレーキも従来の発電ブレーキのみから回生ブレーキに対応しました。

更に台車は川崎重工業製のCFRP第さ「efWING」を採用し、走行安定性と軽量化を実現しています。
また、最高速度も121系より10km/h向上し110km/hとなりました。

車内は一部のボックスシートを撤去してロングシートに変更し、収容力を高めています。

運用範囲は121系時代と同じく高松周辺の予讃線・土讃線の電化区間となっています。

歴史

1986年に製造され、1987年3月23日ダイヤ改正より運用を開始しました。
1987年4月1日をもって国鉄分割民営化により全車がJR四国に継承されました。
2011年より一部編成に対してワンマン化改造が実施されました。
2016年6月13日より、7200系に改造された車両が運用開始しました。
2019年3月18日をもって121系全車が7200系に更新され、121系は消滅形式となりました。

現状

121系は全車7200系への更新により現存しません。
7200系は高松周辺の予讃線・土讃線の電化区間にて普通・快速列車として活躍中です。

走行音

7200系
録音区間:讃岐塩屋~丸亀(サンポート南風リレー)(お持ち帰り)

走行線区(特記なき場合は全線)

JR四国 予讃線(高松~伊予西条)、土讃線(多度津~琴平)
2024.09.20現在

フォトギャラリー

画像をクリックすると拡大できます。

7200系

121系(国鉄塗装リバイバル)

7200系前照灯

乗務員扉と乗降扉

所属表記

パンタグラフ

台車

台車(拡大)

車端部銘板

車端部諸元

車内

車内(連結面)

乗降扉(車内より)

ドア開閉ボタン(車内)

車椅子スペース

座席(ロングシート部)

運賃箱

運賃表示器

車内案内表示器
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