735系電車
概要
JR北海道が寒冷地でのアルミニウム合金車体の導入を検討するにあたり、試作車両として導入した車両です。
ステンレス車体である731系を基本とし、低床構造・雪対策・全電気ブレーキなどの仕様で、721系や731系とも併結運転が可能にすることで運用の汎用性も確保しています。ただし、キハ201系との総括制御には対応していないためキハ201系との併結はできません。
座席はすべてロングシートとなっており、従来車に装備されていたデッキについては温風を噴射して冷気を遮断するエアカーテンを設置することで省略しています。
制御装置にはIGBT素子のVVVFインバータを採用しています。
編成は3両編成となっていて、2本併結して6両編成での運用も可能です。
歴史
2010年に試作車として登場しました。その後2010年度・2011年度に渡って函館本線・千歳線など札幌都市圏の区間を中心に走行試験を行ない、2012年5月1日より営業運転を開始しました。
現状
函館本線の小樽~滝川間、千歳線の白石~苫小牧・新千歳空港間、札沼線の桑園~北海道医療大学間を中心に運用され、同区間の普通列車や区間快速「いしかりライナー」などで活躍します。
運用は721系、731系・733系と共通であり、735系同士を含めて併結して6両で運用されることが多いです。
なお、本形式は試作車という位置付けであるため、量産は733系に移行しており、今後の新造は行われない見込みです。
走行音
録音区間:高砂~野幌(いしかりライナー)(お持ち帰り)
走行線区(特記なき場合は全線)
JR北海道 |
函館本線(小樽~滝川)、札沼線、千歳線(支線含む)、室蘭本線(沼ノ端~苫小牧) |
2024.09.13現在
フォトギャラリー
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