当初は「かもめ」に使用されていた485系を置き換えるために1次車が投入され、後に2次車が「ソニック」にも投入されました。当形式を使用する「かもめ」には「白いかもめ」、「ソニック」には「白いソニック」という愛称がそれぞれ付けられ、時刻表でも783系や883系が使用される列車と区別するためにその愛称で案内されました。2001年にブルーリボン賞、ブルネル賞、グッドデザイン賞を一気に受賞しており、当系列がかなりの高評価を受けているということが分かります。2003年夏に長崎本線で発生した脱線転覆事故のため1次車の3両が事故廃車となり、補充用に新しく3両が新造されました。この補充用に増備された3両は基本的に1次車に準じたものになっていますが、デザインに細かな違いがあります。当系列はもともと予備車が少ないため、後に運用の効率を高めるため側面にあった銀色のエンブレムは撤去され、かもめ運用とソニック運用に分けられていた運用も統一され使用されることとなりました。これにより1次車と2次車の区別が必要がなくなったこと、また「博多駅で、大分方面へ行く乗客が行先を確認せずソニックのロゴが付いた885系に乗ると、実はその列車は長崎方面のかもめだった」というような誤乗が起こったため、2010年12月から2012年6月にかけて、1次車の帯が黄色から2次車と同じ青色に塗り替えられ、ロゴも「AROUND THE KYUSHU」のデザインのものに統一されました。ロゴの変更は2次車でも行われています。以前は「きらめき」の定期運用を持っていたほか、臨時の運用で「みどり」「にちりんシーガイア」として走ったこともあります。ちなみに、当系列と同等の性能を持った車両がTEMU1000形として台湾に輸出されています。