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E257系電車




概要

国鉄時代から中央本線の特急列車に使用されてきた183・189系と波動輸送用の165系急行型電車の置き換えのためにJR東日本が開発した車両です。
JRグループが製造した特急型車両としては初めて製造両数が200両を超えました。
車両デザインはGKインダストリアルデザイン社が担当しています。
制御方式はIGBT素子によるVVVFインバータ制御で、最高速度は130km/hとなっています。

番台区分には中央本線の特急列車に使用される0番台と、房総地区の特急列車に使用される500番台があり、後に0番台は2000番台、及び5000番台に改造され消滅しています。
0番台は9両編成の基本編成と2両編成の付属編成がおりますが、附属編成の松本方面の車両は分割・併合を容易に行うために簡易運転台が付いています。
500番台は5両固定編成となっており、分割・併合を容易に行うためと、地下区間での運転を考慮して全ての先頭車に貫通扉が設けられています。
2000番台は0番台がE353系投入で余剰となり、特急「踊り子」に使用されていた185系や「湘南ライナー」に使われていた185系・215系などを置き換える目的に転用するために登場した区分で、9両固定基本編成です。
また、運用数の減少で余剰となった500番台を改造し、2000番台と同様の仕様とした5両編成全車普通車の2500番台もあります。
改造に際しては塗装の変更、前照灯をHSB+HIDからLEDへ変更、座席モケットの交換、窓側座席にコンセントを設置、座席発売状況を示すランプの設置、機器更新といった変更が加えられ、0番台では半室グリーン車だったのが、全室グリーン車に変更されています。
特急「踊り子」をメインに「湘南ライナー」を格上げした特急「湘南」としても運用されます。
5000番台は波動輸送用に使用されていた185系を置き換える目的で0番台を改造して登場した区分です。
設備などは2000番台に準じており、9両固定編成となっています。
また、2500番台と同じく余剰となった500番台を改造した5両編成の5500番台もあります。
5000番台は基本的に臨時列車としての運用となっており、定期運用はされませんが、5500番台は高崎線の特急「草津・四万」や「あかぎ」で定期運用が設定されています。

歴史

2001年12月に0番台が登場し、そこから1年かけて、中央本線で使用されていた183・189系の定期運用を全て置き換え、「あずさ」「かいじ」は原則として本形式での運行となりました。
ダイヤ乱れや車両故障などのためにE351系の代走を行うことがありますが、当系列の車両性能に合わせた特別ダイヤで運行されます。
以前は定期運用として東海道本線のホームライナーに使用されたほか、団体列車で信越本線の黒姫駅まで入線した実績があります。
2002年にはブルーリボン賞を受賞しています。
2004年から2005年にかけて500番台が投入され、「さざなみ」「しおさい」「あやめ」「わかしお」といった房総地区の特急列車に投入され、こちらでも183・189系の定期運用を全て置き換えました。
臨時特急「ウイングエクスプレス」として成田空港駅に乗り入れた実績があります。
2019年3月15日をもって中央本線での定期運行がE353系への置き換えによって終了し、0番台の定期運用は終了しました。
2021年6月20日の臨時運行をもって0番台の運用は完全に終了し、2000番台・2500番台への改造が長野総合車両センター、秋田総合車両センター、総合車両製作所横浜事業所にて行われました。
2020年3月14日ダイヤ改正より特急「踊り子」と「湘南」にて2000番台の運用が開始され、翌2021年3月13日ダイヤ改正より2500番台が登場し、修善寺駅発着の「踊り子」などで運用が始まりました。
また、2021年には長野総合車両センターにて0番台を改造し5000番台が登場し、8月12日に初の運用が行われました。
同年10月2日には500番台を秋田総合車両センターにて改造した5500番台も登場しました。
波動輸送用という性質上、5000番台・5500番台のいずれも定期運用はしばらく設定されませんでしたが、2023年3月18日ダイヤ改正より高崎線特急に使われていた651系を置き換える形で「草津・四万」と「あかぎ」にて5500番台の定期運用が始まりました。
また、同改正より本来は「踊り子」用の2500番台が5500番台の運用を代走する形で「草津・四万」「あかぎ」としての運用に就くようになりました。

現状

0番台は全車両が2000番台・5000番台への改造により現存しません。
500番台は千葉方面の「さざなみ」「わかしお」といった特急列車にて活躍中ですが、房総特急の縮小やライナーの廃止により余剰となる車両が発生し、一部が2500番台・5500番台に改造されています。
2000番台は特急「踊り子」「湘南」にて活躍中です。
2500番台は特急「踊り子」「湘南」に加えて、高崎線の特急「草津・四万」「あかぎ」として運用されることもあります。
5000番台は波動輸送用であり、臨時列車としての運用が中心で、定期運用はありません。
5500番台も臨時列車での運用が中心ですが、高崎線の「草津・四万」「あかぎ」にて定期運用中です。

走行音

0番台
録音区間:西条~坂北(快速)(お持ち帰り)
500番台
録音区間:潮来~十二橋(あやめ4号)(お持ち帰り)
2000番台・2500番台
録音区間:三島田町~大場(踊り子3号)(お持ち帰り)
5000番台・5500番台
録音区間:南越谷~越谷レイクタウン(武蔵野・青梅奥多摩)(お持ち帰り)

走行線区(特記無い場合は全線)

JR東日本 0番台 あずさ 中央本線(東京~みどり湖~塩尻)、篠ノ井線(塩尻~松本)、大糸線(松本~南小谷)、総武本線(御茶ノ水~千葉)
かいじ 中央本線(東京~竜王)
中央ライナー 中央本線(東京~高尾)
青梅ライナー 中央本線(東京~立川)、青梅線(立川~青梅)
快速列車 篠ノ井線(松本~篠ノ井)、信越本線(篠ノ井~長野)
500番台 さざなみ 京葉線(二俣支線、高谷支線を除く)、内房線(蘇我~館山)
わかしお 京葉線(二俣支線、高谷支線を除く)、外房線(蘇我~安房鴨川)
しおさい 総武本線、中央本線(新宿~御茶ノ水)
あやめ 総武本線(東京~佐倉)、成田線(我孫子支線、空港支線を除く)、鹿島線(香取~佐原)
おはようライナー逗子 横須賀線(東京~逗子)
ホームライナー逗子 おはようライナー逗子と同じ
ホームライナー千葉 総武本線(東京~千葉、御茶ノ水支線)、中央本線(新宿~御茶ノ水)
普通列車 内房線(君津~館山)、外房線(勝浦~安房鴨川)、総武本線(成東~銚子)、成田線(佐原~松岸)、鹿島線(香取~鹿島神宮)

フォトギャラリー

画像をクリックすると拡大できます。

0番台 非貫通先頭車 回送 東京駅にて

0番台 貫通型先頭車 かいじ 新宿駅にて

0番台の先頭部分側面

付属編成の簡易運転台 松本駅にて

0番台のロゴ(3号車)

500番台 しおさい 錦糸町駅にて

500番台 新宿ささざなみ 浜野駅にて

500番台の先頭部分側面

500番台のロゴ

LED式方向幕

500番台の座席

500番台の車内

500番台の車内ドア

外観(2000・2500番台)

側面ロゴ(2000・2500番台)

行先表示器(2000・2500番台)

車内(2000・2500番台)

2人がけ座席(2000・2500番台)

1人がけ座席(2000・2500番台)

車端部テーブル(2000・2500番台)

座席テーブル(格納時)(2000・2500番台)

座席テーブル(展開時)(2000・2500番台)

肘掛けテーブル(2000・2500番台)

ドリンクホルダー(格納時)(2000・2500番台)

ドリンクホルダー(展開時)(2000・2500番台)

座席コンセント(2000・2500番台)

車内案内表示器(2000・2500番台)

空席情報ランプ(2000・2500番台)

車番(2000・2500番台)

外観(5000・5500番台)

前面部表示板(5000・5500番台)

行先表示器(5000・5500番台)

側灯(5000・5500番台)

車内(5000・5500番台)

座席テーブル(格納時)(5000・5500番台)

座席テーブル(展開時)(5000・5500番台)

車端部テーブル(5000・5500番台)

ドリンクホルダー(格納時)(5000・5500番台)

ドリンクホルダー(展開時)(5000・5500番台)

荷物フック(5000・5500番台)

車内案内表示器(5000・5500番台)

エアコン吹出口(5000・5500番台)

車番(5000・5500番台)

車内トイレ(5000・5500番台)
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