キハ122系・キハ127系気動車
概要
JR西日本が姫新線の輸送改善のために投入した一般型気動車です。
1両編成のキハ122系と2両編成のキハ127系の2形式が存在しています。
また、えちごトキめき鉄道に導入されたET122形も本形式と同等の車両となっています。
導入にあたっては姫新線の沿線である兵庫県・姫路市・たつの市・佐用町が費用の一部を負担しています。
これは山陰本線でのキハ121系・キハ126系のときと同じスキームとなりました。
製造は新潟トランシスが担当しました。
車体は321系や521系と共通化されており、前面デザインは221系や223系の流れを汲む意匠となっています。
乗降扉は2箇所となっており、車内は1人がけと2人がけのクロスシートを中央部に廃止、車端部側はロングシートというセミクロスシートの構成で、姫新線の輸送実態に合わせた車両になっています。
バリアフリー対応として、車椅子対応トイレと車椅子スペースを備え、整理券発行機、運賃表示器、運賃箱といったワンマン運転用の装備も備えています。
外観デザインは、稲穂をイメージしたイエローと赤とんぼをイメージしたオレンジの間に、アクセントとして白を配したものになっています。
エンジンはコマツ製の450PSを出力可能なディーゼルエンジンを採用し、コモンレール燃料噴射システムと4バルブ方式の採用により、排気ガスの窒素酸化物やばい煙の低減を実現しています。
ブレーキは台車ごとに制御できる機関ブレーキ・排気ブレーキ併用電気指令式空気ブレーキとなっておりキハ121系・126系から更に改良されて滑走防止機能も搭載しています。
また、車両情報制御システムとしてTICSを搭載しています。
最高速度はキハ121系・キハ126系と同じく100km/hとなっています。
歴史
2008年にJR西日本が本形式を導入することを発表しました。
2009年3月14日より営業運転を開始しました。
2010年3月13日より軌道側の高速化の完了を受けて、最高速度100km/hでの運行を開始しました。
2015年3月に北陸本線・信越本線の一部を経営分離して発足した「えちごトキめき鉄道」にキハ122形をベースとしたET122形が投入されました。
現状
姫新線の姫路~上月間で運用中です。
走行線区は準備中です。
フォトギャラリー
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外観
ロゴマーク
行先表示器
乗降扉
ドア開閉ボタン
車内
車内(車端部)
メーカー銘板
車番
車内案内表示器
整理券発行機
非常通報ボタン
クロスシート(2人がけ)
クロスシート(1人がけ)
ロングシート
ロングシート(優先席)
運転台