キハ189系気動車
概要
JR西日本が「はまかぜ」に使用されていたキハ181系の置き換えのために導入した特急型気動車です。
車体はステンレス製ですが、先頭部のみ鋼製で、車体デザインはステンレス地色をベースに、茜色をアクセントとして採用しています。
先頭部のデザインはキハ181系を踏襲していますが、ステンレス地色をベースとしていることもあって、キハ181系とは大きく見た目が変わっています。
車内は全車普通車でありグリーン車の設定はありません。
座席は2+2列配置で、シートピットはキハ181系より60mm広い970mmとなっており、車端部にはコンセントが設置され、多目的室や車椅子対応トイレといったバリアフリー設備も備えられています。
また、特急型車両としては珍しく、半自動ドアボタンが設置されています。
走行機器は450PSを発揮するコマツ製ディーゼルエンジンを各車に2基ずつ搭載しており、最高速度は130km/hとなっています。
これによりキハ181系時代よりもスピードアップが実現しました。
また、コモンレール燃料噴射システムを採用することで、排気ガスの清浄化も図っています。
ブレーキは機関・排気ブレーキ併用の電気指令式空気ブレーキとなっています。
編成は3両固定編成であり、3両ないし2編成併結の6両で運用されます。
また、中間車を抜いて2両編成で運行することもできますが、その場合は最高速度が120km/hとなります。
歴史
2010年に新潟トランシスにて製造され、「はまかぜ」の沿線である豊岡・浜坂・香住・姫路・神戸の各駅で展示会が行われ、11月7日より「はまかぜ」で営業運転が開始されました。
2012年3月17日ダイヤ改正より、地上側の高速化改良が改良したことから、本来の性能を発揮しての運用が始まり、所要時間が短縮されました。
2014年3月15日ダイヤ改正より、間合い運用として「びわこエクスプレス2号」(現在は「らくラクびわこ」に改名)での運用が始まりました。
現状
特急「はまかぜ」の全列車と「らくラクびわこ2号」にて運用中です。
また、臨時列車として「かにカニはまかぜ」などに充当されることもあります。
2024年秋には小浜線・舞鶴線・京都丹後鉄道・山陰本線を走る新たな観光列車「はなあかり」に本形式を改造の上で投入される予定です。
走行音
録音区間:三ノ宮~神戸(はまかぜ5号)(お持ち帰り)
走行線区は準備中です。
フォトギャラリー
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外観
乗務員扉
乗降扉
号車表示
行先表示器
車内
座席
車端部テーブル(格納時)
車端部テーブル(展開時)
座席コンセント
座席テーブル(格納時)
座席テーブル(展開時)
サイドテーブル(格納時)
サイドテーブル(展開時)
座席番号
窓ガラスカーテン
車番(車内)
デッキ部
乗降扉(車内より)
ドア開閉ボタン