キハ281系気動車
概要
JR北海道が函館~札幌間の高速化に向けて導入した特急型気動車です。JR四国の2000系をベースとして開発され、国内の気動車としては初めて最高速度130km/hでの営業運転を実現しました。
振り子装置を搭載し、曲線では本則+30km/hでの走行が可能であり、函館~札幌間の所要時間を30分ほど短縮することに成功しました。
軽量なステンレス車体を採用し、見通しの良さと踏切事故などの際の運転士保護を目的に高運転台を採用しています。また、増結のために貫通扉を設けています。
エンジンは355psのものを各車2基ずつ搭載し、変速機は変速1段、直結3段となっています。
ブレーキは電気指令式空気ブレーキで、、機関ブレーキ・排気ブレーキを併用することで凍結した状況でも600m以内での停止を実現しています。
また、キハ283系との混結も可能であり、繁忙期の増結や本形式検査時の代走などで実施されています。
なお、本形式の後継となるキハ283系が登場したことにより本形式の製造は27両にとどまりました。
歴史
1992年1月に試作車が製造され、長期の走行試験が始まりました。
1993年より量産が開始され、1994年3月1日のダイヤ改正より「スーパー北斗」としてデビューしました。
1994年には通商産業省グッドデザイン賞(現:日本デザイン振興会グッドデザイン賞)を受賞し、1995年には鉄道友の会ローレル賞を受賞しました。
2022年9月30日をもって定期運用が終了し、同年10月22日・23日に運行された臨時列車「スーパー北斗」での運用をもって引退しました。
現状
全車が廃車済みです。
走行音
録音区間:伊達紋別~洞爺(スーパー北斗14号)(お持ち帰り)
走行線区は準備中です。
フォトギャラリー
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外観
ヘッドマーク
先頭部ロゴ
方向幕
デッキ部
車番表記(車内)
車内
座席
車内案内表示器