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キハ283系気動車




概要

JR北海道が根室本線・石勝線の高速化事業に合わせて投入した特急型気動車です。
キハ281系をベースとしており、設計最高速度は145km/h、営業運転での最高速度は130km/hを誇り、「スーパーおおぞら」として投入されると札幌~釧路間の所要時間を最大で45分短縮する成果を出しました。

車体はキハ281系同様に軽量ステンレス製で、先頭部のみ普通鋼製となっています。
また、キハ281系と同様に高運転台構造を採用しており、北海道に多いエゾシカなどの大型動物との衝突時に運転士を保護することや、見通しを確保するためとなっています。

更に曲線を高速で通過できるように、制御付き自然振り子式車体としており、更に根室本線の線形と脆弱な路盤に対応するために、自己操舵機構も備わっており、最大傾斜角はキハ281系より1度多い6℃となっていて、これにより半径600m以上のカーブでは本則+40km/hでの通過が可能となっています。

エンジンはコマツ製の355PSを発揮する直列6気筒ディーゼルエンジンを各車に2基搭載しており、これに液体式変速機(変速1段、直結4段)を組み合わせています。
ブレーキは機関ブレーキ・排気ブレーキ併用の電気指令式空気ブレーキであり、高速走行時でも安定して減速できる「マルチモードブレーキ制御システム」を採用し、制輪子には苗穂工場製の特殊鋳鉄制輪子を採用しており、凍結した線路であっても最高速度から600m以内での停止を可能にしています。

なお、2013年よりJR北海道で多発した運行トラブルにより最高速度が110km/hに抑えられることになりました。

歴史

1995年に試作車が登場し、1997年より営業運転を開始しました。当初は根室本線の特急「スーパーおおぞら」として運用され、更に1998年には「スーパー北斗」の一部、2000年には「スーパーとかち」にも投入されました。

2013年11月1日よりJR北海道で多発した運行トラブルをうけて最高速度が110km/hに抑えられることになりました。
また同日のダイヤ改正では「スーパー北斗」「スーパーとかち」の定期運用から撤退しました。

2020年3月14日ダイヤ改正では根室本線特急にキハ261系が追加投入され、本形式の運用は半分ほどに削減されました。
そして2022年3月11日をもって本形式の定期運行は一度終了することとなりました。

その後同年7月に石北本線特急のキハ183系を本形式で置き換える旨が発表され、2023年3月18日ダイヤ改正より石北本線の特急「オホーツク」「大雪」で運用が始まりました。
これに際して3両編成に組み替えられ、グリーン車の設定はなくなりました。

現状

石北本線の特急「オホーツク」「大雪」の全列車にて運用中です。

走行音

録音区間:滝川~砂川(オホーツク4号)(お持ち帰り)

走行線区は準備中です。

フォトギャラリー

画像をクリックすると拡大できます。

外観(根室本線運用時)

外観(石北本線転用後)

ロゴマーク(根室本線運用時)

沿線自治体イラスト(石北本線転用後)

行先表示器と号車表示

車番(車外)

車内(普通車)

座席(普通車)

ドリンクホルダー

車番(車内)

乗降扉(車内より)

デッキ部

くず物入れ

荷物スペース

洗面台

車掌室

車内(グリーン車

2人がけ座席(グリーン車)

1人がけ座席(グリーン車)
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