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キハ75形気動車




概要

JR東海が快速「みえ」用の高速化とサービス向上、及び第61回伊勢神宮式年遷宮へ向けた輸送力強化として開発・導入した一般形気動車です。
車体は電車である311系をベースとしており、ステンレス製車体に両開き扉を片側3箇所ずつ設けるなど、近郊形電車に近い構図となっています。
編成は2両固定編成ですが、設計上は1両単位で任意の組み合わせで連結が可能であるため、編成番号は設定されていません。

車内は311系に準じて転換クロスシートとされていますが、車端部と乗降扉脇の座席は固定クロスシートとなっています。
また、0番台・200番台・400番台には車内トイレも車椅子対応のものを設置しており、0番台・200番台には公衆電話も設置していましたが、公衆電話は後に使用停止となっています。

エンジンは定格350PSを発揮するカミンズ製のC-DMF14HZB(カミンズでの型番はNTA-855-R-1)を各車に2基ずつ搭載し、変速機は新潟コンバータ製のC-DW14Aを採用し、トルクコンバータを利用する変速段に加えて、機械式変速機による直結段が2段用意されており、最高速度は120km/hです。
ブレーキは電気指令式ブレーキで、機関ブレーキとコンバータブレーキも併用します。
性能としては特急型であるキハ85系と同等のものとなっており、快速列車向けとしては異例の高性能車両となっています。

番台区分としては初期に登場した1次車に相当する0番台・100番台、2次車に相当する200番台・300番台・400番台・500番台があり、313系に準じてドアチャイムの設置、前照灯の増設などの変更が加えられています。
また、改造によって登場した番台区分としては、高山本線への投入に際して寒冷地対応、及びワンマン対応をした1200・1300番台や3200・3300番台、3400・3500番台があります。

登場後は当初の目的通り快速「みえ」に投入された他、200・300番台・400・500番台の登場では急行「かすが」や武豊線、及び武豊線と東海道本線を直通する列車にも投入されました。
武豊線の電化後は高山本線や太多線へ転用され、本形式は快速「みえ」を中心に運用される名古屋車両区所属のグループと、高山本線・太多線で運用される美濃太田車両区所属のグループに分かれますが、「みえ」の増結のために美濃太田車両区の車両が「みえ」の運用に使われることもあります。

歴史

1次車は1993年、2次車は1999年に登場しました。
2012年2月までに全車にATS-PTの設置工事が行われました。
2015年に武豊線が電化されると、本形式も武豊線から撤退し、高山本線・太多線へ転用されました。

現状

快速「みえ」の全列車の他、参宮線の普通列車の一部、及び高山本線の岐阜~下呂間、太多線の普通列車の一部として活躍中です。

走行音

録音区間:桑名~名古屋(みえ20号)(お持ち帰り)

走行線区(特記無い場合は全線)

JR東海 みえ関西本線(名古屋~河原田)、伊勢鉄道伊勢線、紀勢本線(津~多気)、参宮線
普通列車 参宮線、高山本線(岐阜~下呂)、太多線
2025.07.31現在

フォトギャラリー

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外観

前面部種別幕

先頭部方向幕

側面方向幕

所属表記

車番表記(側面)

車内

車内2

ドア開閉ボタン(車外)

座席(一般)

座席テーブル

車内カーテンと荷物フック

座席(優先席)

ドア開閉ボタン(車内)

車内案内表示器

車内トイレ

運転台
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