E127系電車
概要
JR東日本が新潟・長野支社管内で普通列車運用に残っていた165系・169系を置き換えることを目的に開発した通勤型電車です。
ラッシュ時対応のためや従来の165系・169系の3両編成を2両編成で賄うためにロングシートを採用しています。
制御装置はGTO素子によるVVVFインバータ制御です。
新潟地区向けの0番台と長野地区向けの100番台があり、0番台はロングシートですが、観光路線もある長野地区を走る100番台ではセミクロスシートを採用しました。
また、当初はATS-SN形のみ対応でATS-Pには非対応でしたが後に改造され対応しています。
歴史
0番台は1995年5月に営業運転が始まりました。本来は3月から運用開始の予定でしたが、同年発生した阪神淡路大震災の影響で車両の納入が遅れ5月にずれ込んだ経緯があります。
100番台は1998年12月に松本地区での運用が始まりました。
2003年12月より松本以南がATS-PとなりATS-Pを搭載しない当形式は大糸線限定運用とされましたが、2007年~2010年にかけてATS-Pの設置が行われ再び松本以南での運用が復活しました。
2011年以降は同年発生した東日本大震災に伴う電力不足への対応のため115系の運用を当形式で置き換えて節電を図る動きもありました。
現状
0番台は新潟地区、100番台は長野地区で活躍中です。
北陸新幹線が金沢まで開通する2015年以降にはそれに伴って経営分離される北陸本線を引き受ける第三セクター会社「えちごトキめき鉄道」に当形式10編成が譲渡されています。
走行線区(特記無い場合は全線)
JR東日本 |
0番台 |
信越本線(長岡~新潟)、白新線、羽越本線(新津~村上)、越後線(吉田~新潟 |
100番台 |
大糸線(松本~南小谷)、信越本線(長野~篠ノ井)、篠ノ井線、中央本線(塩尻~茅野・塩尻~辰野) |
フォトギャラリー
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0番台
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100番台
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方向幕(0番台)
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行先表示器(100番台)
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0番台のスカート
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100番台のスカート
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ドア
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運転台
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運賃表示器
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車内
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車内(運転室部)
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座席(クロスシート部)
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貫通扉(車内から)