E129系電車
概要
JR東日本が新潟地区に多数残っていた国鉄型の115系などを置き換え、及び北陸新幹線金沢延伸開業に伴い発足する第三セクターのえちごトキめき鉄道にE127系を譲渡することにより発生する車両不足を補うために導入した直流一般型電車です。
車体はE233系をベースとしており、仙台地区で活躍するE721系と同等の構造を有しており、導入先の新潟地区の地域特性に合わせた短編成、耐寒耐雪構造としています。
本形式は総合車両製作所新津事業所で製造され、同社の車両ブランド「sustina」の1つとなっています。
編成は4両編成の0番台と2両編成の100番台が存在し、需要に応じて2両・4両に加えて0番台、100番台を併結した6両編成など柔軟な運用が可能になっています。
車体構造はオールステンレス車体とし、両開きドアを各車両3つずつ備え、発車メロディや乗降促進音を流せる車外スピーカーや自動放送装置、LCDによる車内案内表示器など旅客案内設備も充実しています。
車内は半分をロングシート、半分をクロスシートとしたセミクロスシートを採用しており、近郊形車両に近い思想でデザインされています。
制御装置はIGBT素子によるPW制御VVVFインバータとなており、東洋電機製のものを採用しています。またインバータの一部が故障した場合も残りのインバータを利用して走行を可能とする冗長性をもたせた設計となっています。
また、しなの鉄道においても本形式と同等の車両である「SR1系」を導入しています。
歴史
2014年12月より運用を開始し、2016年7月までに予定されていた新潟地区の全路線での運用を開始しました。
2017年3月までに予定されていた160両の投入が完了し、新潟地区の普通列車の大半が本形式での運転となりました。
2018年3月からは信越本線(新潟地区)、白新線、羽越本線の全列車が本形式での運用となり、新潟地区の主力車種として活躍しています。
現状
新潟地区在来線の普通・快速列車として活躍中です。
走行線区(特記なき場合は全線)
JR東日本 |
信越本線(新潟~直江津)、白新線、羽越本線(新津~村上)、越後線、弥彦線、上越線(水上~宮内) |
2024.09.18現在
フォトギャラリー
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外観
前面部行先表示器
連結器と排障器
乗務員扉
乗降扉(車内より)
車内(クロスシート部)
車内(ロングシート部)
側面部行先表示
座席(クロスシート部)
座席(ロングシート部)
座席(優先席部)
ドア開閉ボタン
車番(車内)
車内モニター
車内案内表示器
運賃表示器
運転台