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E353系電車




概要

JR東日本が中央本線の特急列車用として投入した特急形電車です。
元々中央本線ではE351系とE257系が特急「かいじ」「あずさ」「スーパーあずさ」として運用されてましたが、いずれも老朽化してきたことから、これらを置き換える目的で本形式が投入されました。

外観は「伝統の継承」「未来への躍動」をコンセプトとしており、内装を含むデザイン監修は工業デザイナーの奥山清行氏が担当しています。
塗装は南アルプスの雪をイメージした白(アルパインホワイト)を貴重とし、「あずさ」で伝統的に用いられてきた「あずさバイオレット」を配しており、側面の窓周辺は松本城の青みがかった漆黒をイメージした「キャッスルグレー」となっています。

車体構造はアルミニウム合金製の中空押し出し形材を用いたダブルスキン構造となっており、運転台は高運転台構造を採用しています。
また、連結・開放作業を円滑に行えるように自動幌装置を搭載しており、基本編成と付属編成を併結する際は、乗客はその両方を通り抜けることが出来ます。

車内は南アルプスと梓川の「きよらかさ」、ビジネスの「機動性」、レジャーの「高揚感」をコンセンプトとしています。
座席は普通車・グリーン車ともに2+2列配置ですが、シートピッチが異なっています。
また、JR東日本の在来線特急では初となるLEDによる間接照明を採用しており、全席に風向きと風量の調整が可能なエアコン吹出口やコンセントを設置しており、新たな指定席サービスに対応し、空席状況を表示するランプも設置されています。

制御装置はIGBT素子によるPWM制御インバータとなっており、ブレーキは回生ブレーキと電気ブレーキを併用する方式をとっているため、周囲に回生電力を消費する列車が存在しない場合に回生ブレーキが効かなくなる「回生失効」が起きても、自動的に電気ブレーキに切り替わり、安定してブレーキが使用できるようになっています。
また、E351系に引き続いて車体傾斜装置を搭載していますが、E351系では制御付き自然振り子式だったのに対し、本形式では左右の空気バネの圧力を変えることで傾斜させる「空気バネ式」を採用しており、最大傾斜角こそ1.5度とE351系より小さくなっていますが、曲線通過速度はE351系と同等の性能を確保しています。
最高速度は130km/hとなっており、車体傾斜装置の効果もあり、中央本線での高速走行を実現しています。

さらに、フルアクティブ動揺防止装置を全車に設置し、乗り心地の向上を図っています。

編成は9両固定編成の基本編成と、3両固定編成の付属編成があり、これらを併結して、最大12両編成で運行されています。

歴史

2017年12月23日より営業運転を開始し、2018年3月17日よりE351系の全運用を置き換え、「スーパーあずさ」は本形式で統一されました。更に同年7月1日より「あずさ」「かいじ」でも運用を開始し、2019年3月16日ダイヤ改正より中央本線(中央東線)の特急列車は原則として当形式で統一されました。
2018年にはローレル賞を受賞しました。
また、同改正より新設された特急「富士回遊」「はちおうじ」「おうめ」での運用も開始しました。
2023年3月18日ダイヤ改正より、篠ノ井線で新設された特急「信州」での運用も開始しました。

現状

中央本線(中央東線)の特急「あずさ」「かいじ」「富士回遊」「はちおうじ」「おうめ」、篠ノ井線の特急「信州」の定期列車全便にて運用中です。

走行音

録音区間:上諏訪~茅野(スーパーあずさ28号)(お持ち帰り)

走行線区は準備中です。

フォトギャラリー

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外観

先頭部連結器

乗務員扉

乗降扉

行先表示器

車体ロゴ

所属表記

銘板

車内(普通車)

座席(普通者)

ヘッドレスト(普通者)

座席テーブル(普通車)

普通車車端部テーブル(格納時)

普通車車端部テーブル(展開時)

座席番号表記

空席情報ランプ

エアコン吹出し口

座席コンセント

ドリンクホルダー(格納時)

ドリンクホルダー(展開時)

車内案内表示器

客室ドア

車番表記

荷物置き場

デッキ部くず物入れ
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