E8系新幹線
概要
JR東日本が山形新幹線向けに導入した新幹線用電車です。
E3系の置き換えを目的としており、車体はE6系をベースにしています。
しかし、E6系は320km/hまで出せるのに対して、E8系では300km/hと最高速度は控えめになっています。
これは山形新幹線では高速走行できる区間が秋田新幹線よりも短く、320km/h運転に対応しても時短効果が小さくなることから、抑えめの最高速度となりました。
その分、先頭部のノーズを短くすることで定員を増やすことに成功しています。
車体はアルミニウム合金製で、デザインは工業デザイナーの奥山清行氏が担当しています。
同氏は山形県の出身で、E6系・E7系のデザインも手掛けています。
車両下部にはヒーターを設置して雪対策を施しており、また、全車いフルアクティブサスペンションを設置し、乗り心地の向上も図っています。
デザインコンセプトは「豊かな風土と心を編む列車」であり、E3系のデザインを踏襲し、「おしどりパープル」(紫)「紅花イエロー」(黄)「蔵王ビアンコ」(白)の3色を配した外装となっていて、車内は通路を最上川の流れに見立て、座席は「最上川と月山」(グリーン車)、「最上川と紅」(普通車)をテーマに、グラレーション模様のデザインになています。
各座席にコンセントが設置され、荷物スペースや防犯カメラも設置されています。
編成は7両固定編成で、1両がグリーン車、6両が普通車という構成です。
また、東北新幹線内ではE5系との併結運用が可能になっています。
歴史
2023年2月に最初の編成が完成し、以後試運転を実施しました。
そして、2024年3月16日ダイヤ改正より営業運転が始まり、デビューとなりました。
現状
山形新幹線「つばさ」の一部で活躍中です。
2026年までにE3系を置き換える予定であり、最終的に山形新幹線「つばさ」は当形式で統一される見込みです。
走行音
録音区間:郡山~福島(やまびこ・つばさ149号)(お持ち帰り)
走行線区(特記なき場合は全線)
2024.08.01現在
フォトギャラリー
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外観
先頭部側面
乗降扉
車両連結面
行先表示器
車番
パンタグラフ
ヨーダンパー
車内(普通車)
座席(普通車)
ヘッドレスト(普通車)
座席コンセント
荷物フック
窓ガラスとブラインド
車内案内表示器
車端部テーブル(格納時)
車端部テーブル(展開時)
ドリンクホルダー(格納時)
ドリンクホルダー(展開時)
デッキ部くず物入れ