阪急6000系電車
概要
阪急電鉄が神戸線・宝塚線(神宝線)向けに導入した通勤形電車です。
2200系の車体と5100系の機器類を組み合わせており、アルナ工機が製造を担当しています。
車体は6000Fのみアルミニウム合金製となりましたが、他は普通鋼製となっています。
編成は宝塚線向けは8両固定編成、神戸線向けは山陽電鉄への直通運用では増解結を行うため、2+6両の編成となっています。
また、後年には神戸線の10両化のために中間車が増備されています。
走行機器は抵抗制御で、定格140kWのSE607形直流直巻電動機を制御します。
駆動方式はWNドライブです。
ブレーキは発電ブレーキ併用電気指令式空気ブレーキです。
最高速度は110km/hですが、宝塚線では100km/hまでとなっています。
後年に改造・更新が実施され、方向幕交換、塗装・内装変更が実施された他、能勢電鉄直通対応改造も受けました。
1998年からは今津南線、甲陽線に転用されるとともにワンマン化改造を受けました。
2001年からはリニューアルが実施され、窓の拡大、車内案内表示器とドアチャイムの設置などの変更がありました。
更に2018年からは伊丹線に転用され、4両化されました。
支線区へも多く投入されることとなり、編成のバリエーションは2両、3両、4両、6両、8両となっています。
また、一部が能勢電鉄に譲渡され、「日生エクスプレス」向けの6000系、及び7200系への改造を受けて活躍しています。
歴史
1976年に最初の編成が登場しました。
1990年に外装・内装の更新工事が実施されました。
1995年に発生した阪神・淡路大震災では本形式のうち6025Fが脱線する被害を受けました。
1997年に登場した「日生エクスプレス」に本形式も投入されました。
1998年に今津南線、甲陽線にてワンマン運転を開始し、本形式もワンマン化改造を受けました。
2001年にリニューアル工事を受けました。
2014年に6002Fが能勢電鉄に譲渡されました。
現状
神戸線系統では6両編成は今津北線、4両編成が伊丹線、3両編成が今津南線、甲陽線にて運用されています。
宝塚線系統では8両編成は全種別に、4両編成は箕面線にて活躍しています。
走行線区(特記なき場合は全線)
| 6000系 |
宝塚線、箕面線、能勢電鉄妙見線(川西能勢口~山下)、能勢電鉄日生線、伊丹線、今津線、甲陽線 |
2025.10.27現在
フォトギャラリー
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外観
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先頭部方向幕
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先頭部種別幕
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側面方向幕
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運転台