阪急6300系電車
概要
阪急電鉄が京都線向けに投入した特急形電車です。
従来使用されていた2800系の増備に際し、登場から10年以上経っていたこともあり、新設計として導入されたのが本形式です。
車体は普通鋼製であり、堺筋線への直通を考慮しない京都線専用の寸法となっており、阪急の高性能車では最大の寸法の車両となっています。
塗装は阪急伝統のマルーンカラーですが、屋根部分にアイボリーを配することで特急形として差別化を図っています。
編成は8両固定編成です。
車内は特急形ということで転換クロスシートを主体としており、折り返し運転時は自動で転換することができます。
また、閑散時間帯のみ利用できる補助座席もあります。
走行機器は抵抗制御で、定格140kWのTDK8550-A形モーターを制御します。
駆動方式はTD平行カルダン駆動です。
ブレーキは発電ブレーキ併用電気指令式空気ブレーキで、最高速度は110km/hですが、嵐山線転用後は70km/hとなっています。
なお、1982年に増備された編成は制御装置に界磁チョッパ制御を採用しており、6330系とも呼ばれています。
また、1976年の鉄道友の会ブルーリボン賞を受賞しています。
これは阪急電鉄では唯一となります。
その後、嵐山線へ転用されることとなり、4両編成へ短縮された上、セミクロスシートに改められました。
また、観光列車「京とれいん」に改造された編成もあります。
歴史
1975年~1978年に製造されました。
1976年に鉄道友の会ブルーリボン賞を受賞しました。
1984年に6330系が増備されました。
2009年には編成短縮の上でリニューアルされ、嵐山線への転用が始まりました。
2011年には本形式を改造の上「京とれいん」が運行開始しました。
2022年には「京とれいん」を含めて京都線での運用を終了し、以後は嵐山線でのみの運用となりました。
現状
嵐山線の普通列車として活躍中です。
走行線区(特記なき場合は全線)
2025.10.28現在
フォトギャラリー
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外観
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種別幕
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方向幕
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車内
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座席(2人がけクロス)
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座席(1人がけクロス)
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座席(ロングシート)
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車端部車内
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運転台