阪神5001形電車
概要
阪神電気鉄道が各駅停車向けに導入した通勤形電車です。
阪神電気鉄道では各駅停車は優等列車の合間を縫って走るダイヤが組まれているため、歴史的に「ジェットカー」と呼ばれる高加減速な車両を使用しており、本形式も「ジェットカー」の1つに数えられます。
車体は普通鋼製で、製造は武庫川車両工業が担当しました。
車内はロングシートで、片側3箇所の両開きドアを備えています。
走行機器は電動カム軸式の抵抗制御で、定格90kWのTDK-8145-A形モーターを制御します。
駆動方式は中空軸平行カルダン駆動方式です。
ブレーキは電磁直通ブレーキで、発電ブレーキ、抑速ブレーキにも対応します。
高加減速を実現するため、全車が電動車となっているのも特徴です。
最高速度は設計上110km/hですが、営業運転では106km/hまでとなっており、さらに各駅停車での運用では91km/hまでとなります。
編成は当初2両固定編成でしたが、後に4両編成に改められています。
歴史
1977年~1981年に製造されました。
1987年より4両編成化されました。
2021年4月より廃車が始まり、2025年2月10日をもって再現の編成が引退したことをもって、本形式は廃形式となりました。
現状
全車引退済みで現存しません。
車両全体の保存はされてませんが、車輪のみ西宮市の武庫川団地内にある「ムコダンモール」にて保存されています。
走行線区(廃形式につき省略)
フォトギャラリー
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