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南海12000系電車




概要

南海電鉄が10000系の後継として「サザン」用に導入した特急形電車です。
愛称として「サザン・プレミアム」があります。
また、泉北高速鉄道でも「泉北ライナー」向けに本形式と基本設計が共通する12000系と称する車両を導入していますが、泉北高速鉄道の南海電鉄への合併に伴い、現在はどちらも南海12000系に編入されています。

車体は軽量ステンレス製で、無塗装の車体に帯を配した外観となっています。
先頭部のみFRP製となっており、併結運転に対応するため貫通扉も備えています。
外観のデザインは「サウスウェイブ」を基本コンセプトとしており、ブルーとオレンジの帯で大阪湾、和歌山へ押し寄せる人と車両の「波」、そして全国から大阪・ミナミへ押し寄せる人の「内」をイメージしています。

車内は「あなたの指定席」「ひとクラスうえの移動空間」をコンセプトにし、快適性にグレード感を持たせるデザインとなっており、誰にでも心地よい「プレミアム」な車両となることを目指して設計されました。
座席は2+2列の回転式リクライニングシートとなっており、モケットのデザインは大阪湾の波をイメージした模様入りの青となっています。
ヘッドレストは左右へ大きく張り出した形状となり、頭部をしっかり包み込み、プライバシーを確保することを意図したものになっています。
客室照明は半間接照明と読書灯を組み合わせたものとなっています。
また、大手私鉄では初となるプラズマクラスターイオン発生機を設置しています。
窓ガラスには複層ガラスを採用し、防音・保温性能を高めています。
車内案内表示器はLED式で、デッキには防犯カメラも設置しています。

走行機器はIGBT素子によるVVVFインバータ制御で、定格180kWのMB-5091-A2形かご形三相誘導電動機を制御します。
ブレーキは回生ブレーキ併用全電気司令式電磁直通ブレーキで、遅れ込め制御と全電気ブレーキにも対応します。
最高速度は設計上120km/hですが、実際の運行では110km/hまでとなっています。

また、泉北高速鉄道では「泉北ライナー」向けに本形式のマイナーチェンジ版として20番台を導入しています。
基本設計は共通ですが、外観・内装ともに南海車とは異なっています。

編成は4両固定編成のみで、8000系・8300系・9000系などの通勤形電車と併結して特急「サザン」として運用される他、元泉北高速鉄道車は単独で「泉北ライナー」の運用にも就きます。
なお、南海12000系と泉北高速鉄道12000系は基本設計が共通していることから相互に代走が可能です。

歴史

2011年9月1日に南海での運用が始まりました。
2017年1月27日に泉北高速鉄道にて20番台の運用が始まりました。
2025年3月をもって泉北高速鉄道が南海電鉄に合併されたため、泉北高速鉄道所有だった本形式も南海電鉄所有となりました。

現状

特急「サザン」の指定席車両、及び特急「泉北ライナー」として活躍中です。

走行音

元泉北高速鉄道所有車
録音区間:新今宮~天下茶屋(泉北ライナー69号)(お持ち帰り)

走行線区(特記なき場合は全線)

サザン 南海本線、和歌山港線
泉北ライナー 南海高野線(難波~中百舌鳥)、泉北線
2025.11.28現在

フォトギャラリー

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外観

先頭部トレインマーク

側面部コーポレートロゴ

側面部行先表示器

デッキ部洗面台

車内

泉北高速鉄道所有車

同側面部

同先頭部行先表示器

同側面部行先表示器
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