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南海7000系・7020系電車




概要

南海7000系は、南海電鉄が導入し、2015年まで運用していた初代と、元々は大阪府都市開発が導入し、泉北高速鉄道を経て、合併に伴い南海電鉄に移籍した2代目がありますが、本ページでは手持ちの資料の都合上、2代目についてのみ扱います。

2代目南海7000系は、元々は大阪府都市開発が泉北高速鉄道線向けに導入した通勤形電車です。
また、派生系列として7020系も存在します。
老朽化していた100系の置き換え用として導入されました。

車体はアルミ合金製で、乗り入れ先の南海電鉄の車両限界が拡大したのに合わせて、従来車より10cmほど車体幅を広げています。
外観は大阪府都市開発5000系のイメージを引き継いだ白を貴重とした青帯ですが、先頭部のデザインが異なっています。

内装も先代となる5000系を基本としており、「人にやさしい、きめ細やかな旅客サービス」をデザインテーマにしています。
特徴としては座席の端部分にスタンションポールと呼ばれる縦向きの手摺状の棒を設置し、立ち客への配慮をしています。
また、座席モケットの色も5000系のワインレッドからローズ系に変更されています。
バリアフリー対応では、従来より車椅子スペースを増やし、先頭車にも設置されています。

走行機器はIGBT素子による3レベルVVVFインバータ制御で、定格170kWのMB-5039-A3形かご形三相誘導電動機を制御します。
ブレーキは回生ブレーキ併用全電気司令式空気ブレーキとなっており、遅れ込め制御にも対応します。
最高速度は100km/hです。

編成は2両・4両・6両のバリエーションがあります。

また、派生系列として7020系が存在します。
こちらは3000系の初期車を置き換える目的で製造され、基本設計は7000系に準じますが、7000系投入より10年ほどの期間が開いていたため、マイナーチェンジの上で7020系として導入されることになりました。

変更点としてはバリアフリー対応の強化と10年の間に進歩した技術の導入が挙げられ、バリアフリー面ではスタンションポールの追加、優先座席のモケット色の変更、吊り手の形状変更があり、技術面では制御装置は7000系と同じくIGBT素子ですが、回路構成が変更され、2レベルVVVFインバータ制御とし、ベクトル制御の導入でトルク応答性を高め、再粘着性能を向上させている他、全電気ブレーキも搭載しました。

編成は2両・4両・6両のバリエーションがあります。

両形式は併結して運用することが可能ですが、先頭部の貫通扉の形状が異なるため、併結時には7020系側にアダプターを装着します。

2025年に泉北高速鉄道が南海電鉄に合併されると、本形式は南海電鉄に移籍し、それぞれ南海7000系・南海7020系に編入されています。
これに伴い、コーポレートロゴマークの変更と、塗装変更が実施されています。

歴史

1996年~1998年にかけて7000系が製造されました。
2005年に7000系の編成組み換えが行われ、4両編成のうち7509Fと7511Fを組み替えて、2両編成と6両編成となりました。
これにより運用の効率が向上しています。
2007年に7020系が運用開始しました。
2012年~2013年にかけて、先頭部に転落防止のための放送装置が設置されました。
2015年~2016年にかけて、4両編成を対象に、静止形インバータと空気圧縮機を増設し二重化する改造を受けました。
これは補機類を二重化することで4両編成の単独運用を可能とするものです。
2024年12月より、翌年に迫った泉北高速鉄道の南海電鉄への合併を見越し、コーポレートロゴマークを変更し、塗装変更が実施されました。
2025年4月より泉北高速鉄道の南海電鉄への合併に伴い、7000系・7020系はいずれも南海電鉄所属となりました。

現状

7000系・7020系ともに南海泉北線と直通する南海高野線にて活躍中です。

走行音

7000系 録音区間:深井~中百舌鳥(お持ち帰り)

走行線区(特記なき場合は全線)

7000系・7020系 南海高野線(難波~中百舌鳥)、泉北線
2025.11.21現在

フォトギャラリー

画像をクリックすると拡大できます。

7000系(泉北高速鉄道時代)

同先頭部

同側面部方向幕
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