南海8000系電車(2代)
概要
南海電鉄が南海本線の7000系(初代)の置き換えを目的に導入した通勤形電車です。
開発にあたっては1000系をベースとし、標準品や標準工法を採用することでコスト削減を図るとともに、バリアフリーの推進も目指した設計とされました。
キャッチコピーは「やさしいがうれしい」です。
車体は20m級の片側4扉の軽量ステンレス製で、外板は基本的に無塗装とし、帯部分のみの塗装となっています。
製造は東急車輛製造と総合車両製作所横浜事業所が担当しました。
行先表示器にはフルカラーLEDを採用していますが、これは何回では初めてものでした。
車内は全てロングシートでバケットシートとなっています。
、座席の端にはFRP製の板を設置した他、座席途中にスタンションポールを設置することで、座席の1人あたりのスペースを明確化しています。
また、優先席部分はモケットの色を変更することで分かりやすくしています。
車内案内表示器はLED車内案内表示器LED式のものをドア上に設置されています。
走行機器はIGBT素子によるVVVFインバータ制御で、定格180kWのMB-5091-A2形かご形三相誘導電動機を制御します。
ブレーキは遅れ込め制御対応の回生ブレーキ併用全電気式電磁直通ブレーキで、全電気ブレーキにも対応します。
駆動方式はWNドライブです。
最高速度は設計上は120km/hですが、実際の運行では110km/hとなっています。
編成は4両のみですが、8300系と併結しての6両編成や12000系と併結して「サザン」の運用に就いたり、本形式同士を併結して8両編成を組んだりと幅広い運用に対応しています。
歴史
2007年に最初の編成が落成しました。
2008年に運用を開始しました。
2011年より12000系と併結し特急「サザン」としても運用が開始されました。
2024年には高野線へ転属した編成が登場し、高野線・泉北線での運用が開始しました。
現状
南海本線・空港線・和歌山港線と高野線・泉北線の一般列車と特急「サザン」の自由席車として活躍中です。
走行線区(特記なき場合は全線)
| 一般 |
南海本線、高野線(岸里玉出~中百舌鳥)、泉北線、空港線、和歌山港線 |
サザン |
南海本線、和歌山港線 |
2025.11.25現在
フォトギャラリー
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外観
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側面部行先表示器
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車内
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座席
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車椅子スペース
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乗降扉(車内より)
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車内案内表示器と路線図