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京阪3000系電車




概要

京阪電気鉄道が中之島線開業のシンボルとして導入した優等列車用車両です。
な、2013年まで運用された初代3000系については、8000系の30番台に編入されたため、8000系の記事内で解説しています。

特急用車両である8000系に次ぐグレードの車両として製造され、「コンフォート・サルーン」の愛称を持ちます。
デザインは「GKデザイン総研広島」が担当し、全体のデザインコンセプトは「花鳥風月」で、特に「月」をモチーフにした「ダイナミック・スラッシュ・ムーン」と称する円弧状のデザインを散りばめています。

車体は中空大型押出形材を用いたアルミニウム合金製のダブルスキン構造です。
塗装は紺色と白色に、銀色の帯を組み合わせたもので、水都大阪と京のれんや伝統と格式をイメージさせる紺色に、都市のきらめきや石庭における川の流れを白と銀色で表現したデザインとなっています。
行先表示器には京阪初のフルカラーLEDを採用した他、京阪本線向けの車両では初めてシングルアームパンタグラフを採用しました。

車内はメインカラーに濃紺、サブカラーに桜鼠、墨を用い、乗降扉と貫通扉は墨木目、床は石畳をイメージしたデザインとしており、アクセントカラーに橙を配しています。
座席は運転室後部のみ2+2列、それ以外は2+1列の転換クロスシートとなっており、車端部はセミハイバックロングシートという構成のセミクロスシートとなっています。
座席の表地には東レ製のスエード調マイクロファイバー素材「エクセーヌ」を鉄道車両としては初採用しました。
車内案内表示器は京阪では初の液晶ディスプレイとなりました。

走行機器は10000系と同一のもので、IGBT素子による2レベルVVVFインバータ制御で、定格200kWのTDK-6151-C形かご形三相誘導電動機を制御します。
駆動方式は
ブレーキは回生ブレーキ併用電気指令式空気ブレーキです。
最高速度は設計上は120km/hですが、実際の運行では110km/hとなっています。

また、2018年に導入された「プレミアムカー」が好調だったことを受け、本形式にも「プレミアムカー」が導入されることとなりました。
「プレミアムカー」用の車両は片開き扉を片側1箇所のみとし、塗装はエレガントブルーを基調に、8000系の「プレミアムカー」を踏襲した金色を帯と扉付近に配しています。
行先表示器にはAGCと交通電業社が共同開発した「infoverre Windowsシリーズ Barタイプ」と呼ばれるガラスサイネージを採用しています。
内装は8000系「プレミアムカー」の仕様を踏襲しつつ、細部に改良が施されています。
シートピッチは20mm拡大した1040mmとなり、更に窓割りの見直しで、すべての座席と窓割りが一致するようになりました。
座席は大型ヘッドレスト・ヘッドカバーを備えた回転式リクライニングシートを1+2列で配置しており、全席にコンセントやフットライトを備え、無料Wi-Fi、「ナノイーX」も設置されています。
更に一部座席には背もたれヒーターを設置しています。

なお、「プレミアムカー」の導入に伴い、従来連結されていた中間車の一部が余剰となっていますが、これについては改造を受けたうえで、13000系の中間車として組み込まれることとなりました。

受賞歴としては第49回鉄道友の会ローレル賞、2009年度グッドデザイン賞、第62回ローレル賞を受賞しています。
ローレル賞については京阪にとっては6000系以来25年ぶりである他、プレミアムカーとしても受賞していることから、同一形式が2度受賞することとなり、これは史上初のこととなりました。

歴史

2008年に運用開始しました。
2020年にプレミアムカーが導入されました。
2025年にはプレミアムカーを各編成に2両ずつとするため、プレミアムカーの増備が行われました。

現状

京阪本線の特急や快速急行を中心に活躍中です。

走行音は準備中です。

走行線区(特記なき場合は全線)

3000系 京阪本線、鴨東線、中之島線
2025.12.07現在

フォトギャラリー

画像をクリックすると拡大できます。

外観

パンタグラフ

プレミアムカー

同乗降扉

同行先表示器
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