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東急6000系電車




概要

2008年3月のダイヤ改正から運行を開始した東急大井町線の急行列車に使用するために製造された通勤形電車が東急6000系で、2007年に6両編成6本が登場しています。当系列は、東急電鉄における標準車両として位置づけられている東急5000系列をベースとして設計されています。

外観・走行機器


当系列の車体長は20mで、大井町線で使用される車両として初めて、6両編成で製造されました。車体はステンレス鋼で製造され、5000系列と共通の部材を使用しています。前面形状は5000系列とは大きく異なる特徴的なくさび形で、非常用の貫通扉が左寄りに設置されています。方向幕にはフルカラーLED式のものを採用し、ドア用の車側灯カバーの色は、太陽光の散乱などによる誤認を防ぐため、従来の系列で採用されていた赤色から無色透明へと変更されました。
塗装デザインも従来の系列とは異なっており、前面と屋根、そして側面の窓上部に東急のイメージカラーである赤色を配しています。加えて、側面の車体裾部分にオレンジ色の帯が巻かれたほか、スピード感を演出するために1両あたり2箇所、天地方向いっぱいに前面形状に準じる「くの字」形の模様が施されています。なお、これは編成中央の3号車と4号車の連結部分を境に両端に向かうデザインとなっています。
パンタグラフはシングルアーム式のものを取り付けており、走行制御装置には、5080系で使用されているものと同一の機器の、IGBT素子を使用したVVVFインバータ制御を採用しています。

車内


車内の座席は通勤形電車では標準的なロングシートとされ、モケットの表地は赤色とオレンジ色を基調にしたものとなっています。内装は車端部が木目調、その他は白を基調とした配色とされました。バリアフリー化を図るためにホームと床面の段差は減らされ、車椅子スペースには手すりを横方向に2段設置し、車椅子の乗客だけでなく、ベビーカーを使っている乗客や立席の乗客に対しても配慮がなされています。車内向けの自動放送装置も引き続き設置しています。
側面の窓には熱線吸収・紫外線カットガラスが使用されているため、日除けカーテンが省略されました。車内のつり革は、バリアフリー化とユニバーサルデザインの一環として一部が低い位置に設置されています。ドア上部には液晶ディスプレイ式車内案内表示器が2台と、ドアチャイム、そしてドア開閉表示灯が取り付けられています。
乗務員室の機器配置は5000系列と共通化されており、マスコンにはワンハンドル式のものを採用しています。なお、当系列の乗務員室後部の窓の寸法は5000系列よりも縮小されています。

歴史

第1編成は工場からの出場当初、側面の窓上部の赤帯と車体裾部分のオレンジ色の帯を巻いていませんでしたが、営業運転開始前に長津田検車区でそれらの帯が巻かれました。その後、当系列は先述の通り、2008年3月のダイヤ改正から本格的な営業運転を開始しています。営業運転開始当初は、第1編成に6000系デビューのヘッドマークが、第4編成に「東急お台場パス」のヘッドマークとその車体広告が、第5編成に大井町線急行運転開始の車体広告が施されていました。

現状

現在も全編成が大井町線の急行列車を中心に活躍していますが、定期運用で田園都市線にも頻繁に乗り入れています。

走行音

録音区間:二子玉川~溝の口(急行)(お持ち帰り)

走行線区は準備中です。

フォトギャラリー

画像をクリックすると拡大できます。

二子玉川駅にて

大岡山駅にて

先頭部分側面

2編成の並び 自由が丘駅にて
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